第7話

コミュ障の奮闘ジム6
250
2023/03/23 09:00
そうして受付の人に案内されやってきたバトルコート。分かってはいたのだが外。つまり寒い。


自分の体にいい加減寒さ慣れしてくれ。と言いたいのを我慢して死んだコインキングの目をしながら立つ。


すると、横のコートの方からなんか来た。ポケモンだ!※いきなりの語彙力の低下は寒さによるものです。






……え、なんか来てない?ミニホエルコ白ver.に手足が生えたみたいなポケモンが!え、えっ。あ、可愛い。






「そんなとこにいたのか。うう……サムい……」






つい先程聞いたことのある気がする声の主の方を見ると、なんということでしょう。そこにはなんと、いつぞやの美人さんが!






「ぇっ…!?」


「…あ、さっきの挑戦者の人。ぼくはグルーシャ。元プロのスノーボーダー。今はジムのリーダーやってる」






え、何それ初知り何ですけど!?もしかしてこの人…男性!?女性じゃなくて!?!?あれ、ジムリーダーって言った!?あ、死んだ。






「あんたのすべりは…………うん」






えっ、その間は何っ。見てたの!?そうならそうと言ってくださいよぉ☆あっ、ごめんなさい。巫山戯ました。はい。ごめんなさいぃ。






「でも、あまり気をよくしないで。雪山は危険だ。簡単に人生のコースを狂わせる」






アッ、はい。それならもう大丈夫です!この性格な時点で人生諦めてるんで!!ありがとうございますっ。






心の中の情緒がぶっ飛んだまま会話は進んでいく…。
ボクは一切喋れずに……。






「ポケモン勝負も同じ。……いつだって慣れ始めが一番恐ろしい」






あっ、ごめんなさい。全然慣れてないです。寧ろジム戦はここが初めてです。人とのバトルはこれが初めてですっ。






「……本当にぼくと戦う?」


「えっ、ぁ、はいっ。ごめんなさい戦います!」


「サムい返事……残念だよ。ぼくも仕事だから悪く思わないで」


「アッ、ハイ」






ひえっ、地雷踏んだっ。絶対地雷踏んだ。だってなんか雰囲気変わった!!こう、変わった!






またもや語彙力が低下しているがもう気にしない方向でいこう。そして、雰囲気が変わったのはバトルが始まるからだ。


この少女、バトル前という自覚はあるのだろうか…。
いや、ある故に思考回路がおかしくなっているのか。






「雪のように冷たい現実を教えてあげるよ」


「ひえっ」






どうしよう、勝てるかな?最初誰で行こうっ、考えてなかった!いや、考えてたけど頭真っ白なった!

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