第6話

コミュ障の奮闘ジム5
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2023/03/20 09:00
どこかの音楽の神っぽい曲の最後の音程に当てはまるいかにも著察権に引っかかりそうなことを思う。


そんな現実逃避をしながら涙目になりながらキュウコンが痛がりそうなほど必死にしがみつく。






「キュ、キュウコン、なるべく遅くっ!遅くすべってッ。君ならできる、できルンパッパ!?!?」






そんな頭のおかしいことを言っていると気付けば半分ほど意識が飛んだまま終わっており……。






はっ…!ここはどこ。ワタシはタレ。………タレ??
焼肉のタレ…??ワタシ、ヤキニクノタレ。じゃない!






「気付けば!ジムテストが!!終わってる!!!!やった、流石はボクのキュウコンちゃん!」






なんか半分ほど、とゆうか半分以上意識がなかった気もするけど!気の所為だよね!!ね!!






「ゴールおめでとう!最高のすべりだったよ!まるで現役時代のグルーシャのような……」






えっ、何この雰囲気。なんか地雷踏んじゃった!?ボク何も喋ってないけどもしかしてすべってる時なんかしちゃった!?


アッ、記憶ないから分かんないっ。誰か助けてっ。できればこの暗い雰囲気を変えれる人っ。






「おっと、ジムテストは大成功!結果を受付まで報告してね!」


「アッ、はい。ありがとうございます?」






先程の暗い雰囲気が何故なのかよく分かんないままジムに戻る。ボクは寒さ八割、緊張九割でポケモンのじしんでも食らってるのかというほど震えている。


寒さと緊張の割合がおかしいって?おかしくないです。ボクは至って正常です。正常!です。はい。






「あっ、あのっ」


「スノーさん!雪山すべりゴールできたみたいですね!おめでとうございます!ジムテストクリアです!」






何だろう。ジムの受付の人って光属性強すぎない?
それともボクが暗すぎるだけ…?イヤ、そんなことないよね。うん。






「スノーさんには当ジムリーダーと勝負する資格が与えられます。絶対零度トリック……ジムリーダーグルーシャに挑みますか?」


「あ、ひゃい!……ハイ、お願いシマス」


「それではバトルコートにご案内いたします」






何か、暖かい目を向けられた気がする。絶対小さい子を見守る目で見られたよ。

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