勇太side
紫耀から電話がかかってきた。
珍しい。
いつもはメールとかなのに。
すごく急いでいるみたいだった。
だから、仕事を早く終わらせて
空港へ向かった。
もうみんな着いていた。
みんなの手には
それぞれのメンバーカラーの
封筒が握られていた。
半泣きしているみたいだった。
あなたがいない。
胸騒ぎがした。
そして俺は
何気ない夢の世界に行った。
~~~~~夢~~~~~
俺の前にはあなたがいる。
そのあなたに今までの笑顔はなく
なにか大きな事を抱えている。
そんな悲しい目をしてた。
~~~~~現実~~~~~
なあ。
あなた?
どこにも行かないよな?
ねくすと。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。