スマホを手に取り、莉犬くんとのトーク画面を開いた。
莉犬くんにLINEを送ってまもなく返信が来た。そっか、莉犬くんは私がロボットだって知って怖いって、気持ち悪いって思ったんだよね。莉犬くんが学校の人に「あなたはロボットだ」なんて言ったら、これから学校行けない。やっぱり私は、私達兄妹はこの時代に、2022年に来ちゃだめな人……いや、来ちゃだめなロボットなんだ。
❲コンコン❳
私はゆっくりとベッドから降りて部屋のドアをそっと開けて、またベッドに座った。
ころちゃんが小学生前後だから、さとちゃんは小学3年生くらいか。そんなに小さい頃からロボットだって知ってて、今まで仲良くてきてくれたんだ。
ころちゃんが楽しそうに話しているのを見て、少し安心した。幼馴染みの力だろうか。
ふと顔を上げて時計を見ると、いつも莉犬くんがインターホンを押しに来てくれている時間を20分ほど過ぎていた。
ころちゃんはいつも私より早く学校に着いているのにまだ家に居る。それに、今から学校に向かったとしても登校時間には間に合わない。
❲コンコン❳
ころちゃんはニヤッと笑って楽しそうにドアを開けに立った。

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。