寝不足だとか疲れたとか言ってる暇はない。今日も何ら変わらない仕事の日々だ。
事務系の仕事なので、一日中画面とにらめっこ…だけと言うわけには行かず、上司、部下、同期、コミュニケーションを取ることが必要とされる。これが本当に疲れる。
勤務時間…?が恐らく規定を超えているだろうが、大して残業代は出ない。
次々と職場の人間がこの世界に疲れて辞めていくが、感覚が麻痺したのか辞表を出そうと言う考えが余り浮かばない。
今日は早く帰れると良いな……
change side ❤️🌟
大して効果がない事を知りながら、おずおずと教室に入る。
その瞬間、クラス中の視線が自分に刺さる。
大丈夫。
もう少しで夏休みだから。この牢獄から抜け出せる瞬間は遠くない。
次の瞬間。
“ガタンッ!”
足元に何か投げつけられた。…あー、ハサミか。多分何時ものグループだろう。
どこか他人事目線でこれを見ている自分がどこかに居て、それにぞっとするような、安心するような。
周りで見てるクラスメイトも先生も、きっと僕のことが「見えて」はいるのだろう。可哀想な、一人のいじめられっ子だ。
でも、彼等は決して僕のことを「見よう」とはしない。だからきっと助けようとも思わない。
皮肉な事だ。
大丈夫、大丈夫、そう、もうすぐ夏休みだから。そしたら、海にでも行こう。
…早く終わって…
change side 🎲🖤
いつもの道を散歩する。この通りは求人情報が多く貼られているから、よく散歩にくる。
その時、ある一つの広告が目に留まった。
“海の家 スタッフ募集!!”
海の家か、もうすぐ夏休みシーズンだし良いかもしれない。
時給もそれなりに高いし、この曜日は…
…休日といえる休日は一気に減るが、まぁ行けないことはないだろう。
取り敢えず持っていたスマホで写真を撮り、
数少ない休みの日を満喫する為に、帰路を歩いて行った。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。