紅白歌合戦初出場も決まった俺らだが、年末は大きな歌番組もいっぱいある。歌番組の場合、打ち合わせ、リハーサル等をそれぞれの歌手の方がされるので本番までの待ち時間も長くて楽屋での時間が増える。
オフの日がなかなか合わない俺と流星にとっては、その待ち時間が2人の時間みたいになっている。
大ちゃんは楽屋にあるソファで俺をバックハグして嬉しそうにはしゃいでる。ドキドキするけど、やっぱり抱きしめられると嬉しい。
俺と大ちゃんの交際はいたって順調で、お仕事も順調でこんなに幸せでええんかなと思うくらいだ。
マネ「じゃあ、とりあえずリハ全部終わって、本番まであと2時間なんで順番にメイクお願いします。」
7人「はーい。」
本番が近づくと大ちゃんのぬくもりがからだから消える。さっきまでの僕の大ちゃんやなくて、なにわ男子の西畑大吾になる。
その瞬間を見ていまだにかっこいいなぁと思う俺って大ちゃんの事、好きすぎるんかもしれん。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。