第4話

#002
120
2026/03/30 23:32 更新

夢主視点



花子くん
花子くん
よし,じゃあ今日から助手ね!


明るい声が,旧校舎のトイレに響く。


八尋寧々
八尋寧々
は,はいっ……!


緊張した様子で返事をするのは

八尋寧々ちゃん。


その様子を少し離れたところから見て,

私は小さく息をついた。


あなた
(始まったな……)


花子くんの助手。



人間側の“窓口”。


そして私は、、零番。 境界側。

八尋寧々
八尋寧々
ねぇねぇ!何すればいいの?!


花子くん
花子くん
んー,雑用?


八尋寧々
八尋寧々
雑用!?命がけなのに!?



……賑やか。




思わず,少し笑ってしまう。


八尋寧々
八尋寧々
あの…


寧々ちゃんがこっちを見る。

八尋寧々
八尋寧々
貴方も花子くんのお手伝いしてるの?


あなた
まぁ,そんな感じかな…


少し曖昧に答える。
あなた
でも,立場はちょっと違う


八尋寧々
八尋寧々
違う?

あなた
私は,“境界側”

その言葉に,彼女は少しだけ首をかしげた。

八尋寧々
八尋寧々
……難しいです…


あなた
まぁ…そのうち分かるよ。



そう言った瞬間。





――ゾワッ



背筋に、嫌な感覚が走る。

 空気が、微かに歪む。


ほんの一瞬。

でも、確かに“ズレた”。

花子くん
花子くん
どうしたの?


花子くんがこちらを見る
あなた
……境界が、揺れてる

そう言うと,彼の目が少し細くなる。
花子くん
花子くん
へぇ…


軽く言ってるけど,ちゃんと察してる。
八尋寧々
八尋寧々
え,なにそれ怖いんですけど!?


寧々ちゃんが慌てて周りを見る。
花子くん
花子くん
大丈夫,大丈夫~

花子くんがひらひら手を振る。
花子くん
花子くん
すぐどうこうなる感じじゃないよ



……たしかに、今は。



でも。
あなた
(これは放っていいやつじゃなさそう…)

私はそっと,一歩外に出る。
あなた
ちょっと見てくる

花子くん
花子くん
1人で?


振り返ると,花子くんがじっと見ている。


あなた
問題ないよ。


そう言って歩き出す。



でも、、




花子くん
花子くん
ダ~メ。


腕を掴まれる。
あなた
…なに、?


花子くん
花子くん
一人で行かないでって言ってる。


その声は,少し低い。
あなた
大したことないよ?

花子くん
花子くん
それ,君が決めることじゃないでしょ


…過保護…笑




あなた
じゃあ,一緒に行く、?



花子くん
花子くん
 最初からそのつもり ♪


そう言って私から手を離す


流石に…

寧々ちゃんを巻き込む訳にはいかないか…
あなた
寧々ちゃんは此処で待っててね!

八尋寧々
八尋寧々
えぇッ…置いてかないでください!!


あなた
危ないからだ~め


八尋寧々
八尋寧々
うぅ

まぁ,なんかあったらいけないし…


あなた
おいで…‪‪‪︎︎゙紫杖代‪‪‪︎︎゙


私が言葉を放つと



紫色の人魂が現れる。

これは私が零番に任命された時に付いてきたもの。


あなた
なんかあったらこの紫杖代が守ってくれるから!



そう言って私と花子くんはトイレを後にした。

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