田中side
今日は珍しく6人全員がオフだった
俺はみんなとどっか行こうと思い、
電話をかけることにした
順番に電話をかけて、
みんなOKしてくれて、
最後はきょもの番になった
きょもに電話をかけると出てくれたんだけど…
なんか…苦しそう…?
何があったのか聞くと…
え?
そう叫んでも返事はなく、
ガタッと言う音だけが聞こえた
きっとスマホを落としてしまったんだろう
そう叫んでも聞こえるのはきょもの苦しそうな呼吸だけ
俺のこの言葉を最後に
いくら電話越しで叫んでも
返事が返ってくることはなかった
俺は急いで救急車を呼び、
メンバーに電話をしながら
きょもの家へ全速力で向かった
きょもの家に着くと、もう救急車が来ていて、
きょもがストレッチャーで運ばれているところだった
名前を叫ぶと、気付いてくれたみたいで、
俺も救急車に乗せてくれた
俺は眠っているきょもの手を取り、ギュッと握った
病院に着くと、きょもは病室に運ばれ、
点滴などを繋がれていた
俺は病室で眠っているきょもの横に座り、
みんなが来るのを待った
暫くするとみんなが来て、
北斗とこーちは一度きょもの家に行って、
何か分かるようなものを探してきたみたい
何があったか聞くと、
机の上に病院で貰ったであろう
薬があったみたいでそれを見せてくれた
それを見てみんなは思った
きょもは俺たちに内緒で何かの病気を抱えていることを
それも、命に関わる病気だと言うこと
その時…
目が覚めて早々悪いけど、
先に話してもらわないと
もし体調が急変した時何も出来ないから
話してもらうことにした
そう泣きながら言うきょも
俺たちは何でその事を言わなかったのかも
きょもの性格を考えれば分かる事だった
きょもは口には出さない
今も、その前も
ずーっと
多分、このことを話してくれてる時だって、
きょもは死ぬのが怖くて仕方なかったと思う
それでも最後までしっかり話してくれた
きょもの目から流れていく涙は
今まで我慢してきたものが溢れたんだろう
俺らはこの時決めた
少しでもきょもが長く生きられるように、
俺らで全力サポートし、
きょもが俺らと一緒に生きられる時間は
できるだけそばに居てあげると決めた
でも、俺らはきょもが先に旅立ったとしても、
きょもの傍にずっといるし、
きょもも傍にいてくれるよね



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!