んーどうやって対応しようかな?
そう悩みながら迫ってきていた拳を避ける
、、、、制限がついている状態の自分でも軽々避けることができた
まだ一本しか食べてないからこんなものかな?
そう判断しどう対応するかを素早く数パターンに絞っていく
なーんかこそこそ話してるな~
気になるけど内容にまで気を割いたら攻撃受けそうだしやめておこう。
少し後ろ髪を引かれつつ両面宿灘を真っ直ぐ見つめ戦闘態勢に入る。
幻想郷出身だから避けれたけどそれ以外の一般的な生活をしている人間だったらどうなったことか、、、。
まだ数ヶ月しかいないとは言えたくさんの思い出が詰まった場所を壊された憤りを感じるまま軽口をたたく
本当に失礼では?
紫さんに少し封印される前は規格外とか言われて一般人という枠に収まらなかったかもしれないけど、今は収まるはずだ。
それに私は霊夢のように人外じみた勘や天性の才能も持っていないし
、、、自分で言ってて悲しくなって来た。
ヒュンッとそんな事を考えていれば、もう一度両面宿儺が殴りかかってきたが、、
なめてんのかな?
春首
「雪の内に春はきにけりうぐひすの
こほれる涙今やとくらむ」
ソルシエ、魔法使いと名乗った以上霊符を使うのは得策ではないし私の能力は念の為使わないでおきたい。
心の中でスペルカード宣言を行い弾幕を放つ。
鶯を模した弾幕を正面、左斜め前、右斜め前に向かい放たれ、移動経路に雫型の弾幕を残しながら両面宿儺の逃げ道を狭める。
宿儺は腕を振ることで鶯を壊そうとしたみたいだが残念なことに速さを犠牲にすることで耐久力を限界まで上げたスペルだ。
いくら両面宿儺とは言え完全復活していない状態で壊せるほど弱くはない。
しかし耐久力が高いだけの鶯の弾幕は当然の事の如く避けられる。
だがもちろんこの程度でスペルカードが終わるわけもない。
鶯を模した弾幕が過ぎ去った後時間を置かずに雫型の弾幕は徐々に小さくなっていき点弾と同じくらいの大きさになった瞬間
それぞれの雫弾から円を描くように一気に100を超える中弾がばら撒かれた。
って、、、、まずい。
一応宣言をしてはいたけれど弾幕は
スペルカードルールの時の威力じゃないから、、、、
うわぁぁぁぁーー
やっぱり校舎破壊しちゃってるーー!!
校舎壊したことに怒ったはずなのにこれじゃあ本末転倒じゃん!!
あ、後先考えないにも程があるよ私!!!
宿儺や自称最強の彼ほどではないが少なからず壊してしまった校舎に頭を抱えたくなるが、そんな隙を見せたが最後頭と体がお別れすること間違いないので「平常心、平常心」と言い聞かせながらポーカーフェイスを保ちつつ自らの付近に魔法陣を展開させ弾幕を放つ
私が扱う力が特殊なことを見抜かれたことにヒヤリとするがここで表情崩すのは良くないのは明白、ポーカーフェイスは当然の如く崩さない。
攻撃の手を一切緩めない宿儺に戦々恐々としながら繰り出される攻撃を弾幕と薙刀を使いながら凌ぐ。
本当にしっかりとタイムラグなく交代出来るって、、、
うん、、規格外だね
普通の高校生だった悠仁が呪いの王と呼ばれる両面宿儺を制御できていることに驚きを隠せない。
笑うようにそう行った彼は悠仁に近づいていく、普通の行動のはずなのに嫌な予感が胸の中に広がる。
只の直感だっため気のせいかとスルーしたかったが悠仁に近づくほど嫌な予感が止まらない
流石にここまで第六感が警鐘を鳴らしているのを気のせいと思い込めるわけもなく、悠仁に注意しようとしたけれど遅かった。
パシッと悠仁の額に彼が指を当てた瞬間悠仁の体が崩れ落ちた
思わず彼に駆け寄り確認すれば、ただ気絶していただけで思わずホッと胸を撫で下ろした
馬鹿でもないのだから今まさにいきなり悠仁を気絶させた人間の言葉を信じる気なんてさらさらない。
彼と敵対するのは骨が折れるだろうが友達のためと思えばそれも苦じゃない。
警戒心を一気に上げた私を見てしかたないというようにもう1人の黒髪の少年と話す彼を視界に押さえつつ悠仁を横たえる。
呼吸は正常で命に別状はないし、彼が言った通り悪いようにされないかもしれないがそれでも信じるには証拠も関係値も何もかもがあまりに足りなさすぎる。
なぜ悠仁の生死を第三者が決めるつもりでいるのか甚だ疑問だ。
自然と口調が厳しくなる。
でも彼が死ぬようなことがあれば、最悪紫さんに頼んででも元凶をぶっ潰す覚悟はできている。
ただでさえ今日は体調が悪かったのだ、これ以上付き合ってやるつもりはさらさらない。
それに面倒なことに巻き込まれる予感がする。
さっさと帰るのが得策だろう。
これ以上喋っていたら私も気絶させられる可能性が高い。
さっさと逃げないと。
軽くお辞儀をし、足で地面を軽く鳴らす。
それと同時に能力を使用すれば視界がパッと変化した。
見慣れたカーペットに見知った色合いのソファ。
、、、間違いなく私の家だ。
ふぅっと胸を撫で下ろしソファに横になれば疲労が溜まっていたのか一気に睡魔が襲いかかってきた
五条side
〜あなた宅〜
ああいうタイプの人妖は言動の一つ一つから色々暴いてくるから対峙するだけでも疲れるんだよ、、。
此処に来てそうそうバレるわけにはいかないから頑張ったけど、出来ればもう会いたくない、、。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。