第2話

続・遙か遠く
247
2026/07/18 15:00 更新
次の日もあの男はやってきて
一本の赤いバラを手に取り差し出してきました。







そんな男にジョングクは、言いました
ジョングク
ジョングク
お兄さん、昨日9タナ
多く払ってましたよ
そう言って、ジョングクは男にしわくちゃになった1タナ札を8枚を男の手に握らせました。
ジョングク
ジョングク
はいこれ、今日のバラの
お金を引いた8タナです
男はしばらく固まりました
ジョングク
ジョングク
しわくちゃでごめんなさい、、、
ほんとは綺麗な札を
わたしかったんですけど…
そう言うジョングクの顔には、
ススのようなものが付いていました。

彼は一晩中、町中の工場やお店に行って
雑用でもなんでもして返すことを約束に
なんとか1タナ札を8枚かき集めてきたのです。

男はそれをわかっていました。

そしてゆっくりとジョングクに近づくと
指で優しくススを落としました。



そしてメモ帳とペンを取り出して、
しばらく何かを書いて、ジョングクに見せました。

ジョングク
ジョングク
あ、、、ごめんなさい、僕
小学校行ってなくて
文字の読み書きできないんです、

男の目は大きく見開かれました。
学校にもいかず、ずっと働いているのかと
驚いてしまったのです




















そして少しの沈黙のあと、
初めて言葉を発しました












???
???
なんで、そこまで…?
男の声は低く深みのある美しい声でした。
ジョングク
ジョングク
返したかったから、、、
ジョングクは言いました
ジョングク
ジョングク
絶対今日返したくて
???
???
それは、なんで、?
ジョングク
ジョングク
だって、あなたは
いきなり来なくなりそうだから、
ジョングクは、考えました








「 明日9本花を渡せばいいんじゃないか?

…いや、1本ずつ買っているということは何か
意味があるんじゃないか、










10タナ札ごと返す?

…でも、彼は受け取らないだろうし
まず僕は、お釣りになる1タナ札を
1枚も持っていない












明日以降のお花代をもらわない?


…でも、多く渡してくれた彼は、
優しいから無理にでも渡してくるだろう。
あと、なんとなくだけど
彼はいつしかパタリと
来なくなっちゃいそう

もしかしたら明日も、来ないかもしれないし
明日が最後の日かもしれない、


それなら早く渡したほうがいいかな、
















そして、頭の悪い僕が、考えた最善策は
街中をまわってお金を借りること。










まずは、工場の掃除をして1タナ
あと7タナ分は、いろいろなとこで
働いて返すことを約束して、
なんとか、集めることができた。 」















この選択は一見すると効率が悪いじゃないか、
と思う人もいるでしょう。

しかしジョングクが、悩んで悩んで悩んで
悩んだ末に決心したアイデアだったのです。


 















ジョングクは今日持ってきた中で
一番美しい赤いバラを1本
新聞で綺麗にラッピングしました。
男の目が見開かれました
ジョングク
ジョングク
これ、誰か大切な人に
あげてるんですよね?
ジョングク
ジョングク
こんなふうに綺麗にラッピングすると
女性は喜んでくれるはずですから笑



完成した花を渡すと、男は


深く頭を下げ、小走りに去っていきました。




























































ねぇ………ぼく、きみのこと………














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