初めてこんなにロウくんに私のことを気にして貰えたかも。

教室に戻ってそれぞれ席に戻る。
隣の席のライにニヤニヤと見られる。

カゲツには悪いけどカゲツが休んでたおかげで大分ロウくんと進展したよね、ごめんカゲツ…笑

HRが終わったあと、一限目は移動教室だから教科書などを準備する。

なんか2人とも協力的だなぁ。とか考えながら2人の後ろに隠れながらロウくんのところに行く。

……寝起きのロウくんかわいいな

ライとるべちに「行ってらっしゃいー」とニコニコで見送られた。

なんでこんなに好きオーラ出してるのに気づいてくれないの……

一限が理科だから、理科室に行って、教室と同じ位置の椅子に座る。
悲しいことロウくんとは違うペア。
私のペアはライ。次の席替えでロウくんとペアなりたいなぁ。

すぐ斜め前のペアはロウくんと、クラスメイトの女の子。
……ちょっと嫉妬しちゃうかも。

わたしは黙ってしまう。

実験自体はちょっと楽しくて好き。だけどまとめるのはだいっきらい。

プンスカ怒るライを見ると、嫌々ながらもプリントのまとめをやってくれているようだった。
ふと思い出してロウくんの方を見ると、ペアの女の子が「えーん、火怖いよぉ」とか言いながらロウくんにベタベタとボディタッチをしていた。女の子は私に気づき、私に勝ち誇ったような顔をしてくる。

ペシ、と机の上に打ちつけられたプリント。
ライまとめんの早くね？

私がプリントを写し終わる頃に、チャイムがなった。
号令をして少し理科室に溜まる。

「いや全然怒ってるじゃん」とライが言ってる。
そんなライとるべちを置いて私はさっさと教室に戻った。