第5話

1d 4 / 100 ボディーガードこと呪術師
1,005
2026/02/16 04:40 更新

あなた
視えるか ?! 
コハク .
視えはするが、いくら追っても距離が縮まらん !! 
コハク .
それどころか、奴は加速し続けている ! 
コハク .
このままだと追いつかないぞ ! 
あなた
クソッ ! 

呪霊の術式が何とも厄介だ。

金狼と銀狼を救助できたのは良かった。だが二人は呪われていた。このたぐいの呪いは、解呪するために呪霊を祓わなければならないのだが ...


恐らく術式があらゆるスピードを加速させる、といった物だろう。だから金狼達の呪われるスピードがどんどん早くなっている。恐らく、あと 10 分後が峠になるだろう。それまでには祓わなければならない。

一度動きを止めたらどうなるのだろうか。そのままのスピードで走り続けることが出来るのか ? はたまた、加速する前のスピードに戻るのか ?

どちらにせよ、呪霊の動きを一瞬でも止めなければ話にならないな。

あなた
 ... コハク ! 
あなた
金狼と銀狼の槍を借りても良いか ?! 
コハク .
あぁ、構わん ! 

コハクに呪霊を追ってもらい、その間に二人が倒れている場所に戻り、槍を拝借する。


術式発動 ___

あなた
「 呪具化 」
あなた
 ... 3 
あなた
決定的成功クリティカル


決定的成功クリティカルが出たおかげで、槍を二つ同時に呪具化することが出来た。

あなた
コハク ! 
あなた
槍を投げるから避けてくれ !! 
コハク .
あぁ ! 

広い領域だな。それに薄暗い。

お陰で、
あなた
呪霊の痴態が、よく見えん !! 

銀狼の槍を投擲とうてき。こちらは避けられたが、2 本目の金狼の槍を投げたら、当たった感触だ。

ギィィィィィァァァァアアア !! 

耳をつんざくような呪霊の叫び声。恐らく動きは止まったのだろう。

あなた
コハク ! 
コハク .
分かっている ! 

数秒後、領域が解除された。

とどめをさせたのだろう。
消失反応があった。

あなた
コハク、無事か !? 
コハク .
あぁ、かすり傷程度だ。
コハク .
あなたは大丈夫か ? 
あなた
あぁ、疲れてはいるがな。
金狼 .
 ... ん ... ? 
コハク .
金狼 ! 
コハク .
目を覚ましたか ! 
金狼 .
コハ ... ク ... ? 
コハク .
あぁ、そうだ。
コハク .
無事で、良かった ... 本当に ... 

金狼が起きたようだ。起きたばかりで脳がまだ寝ているのか ( 医学的に正しい表現なのかこれ ? ) 、コハクをしっかりと認識できていないようだった。

弟の銀狼も、起きてはいないが呪われていた先程よりかは呼吸が安定している。きっと数分もすれば起きるだろう。

あなた
金狼、と言ったか。
金狼 .
 ... あぁ。
あなた
これ、何本に見える ? 

そう言って目の前に 3 本指を立てる。脳に障害が残っている可能性を視野に入れている。

元々目が悪いらしく、近くの地面をまさぐってから見つけたメガネを掛けて、金狼は答えた。

金狼 .
 3 本だ。
あなた
お、

少し目を細めてはいたが、スムーズに答えられていた。脳に障害は残っていないようだ。

銀狼を背負って、二人に声をかける。

あなた
金狼、一人で歩けそうか ? 
金狼 .
待て、さっきまで何が ... 
あなた
その話は帰ってからちゃんと話す。
あなた
私が今お前に聞いているのは「 歩けるか 」と言う質問だ。
金狼 .
 ... あぁ ... 歩ける。
あなた
それは何よりだ。
あなた
造船所に戻るぞ。


2026 2 / 16 修正済

プリ小説オーディオドラマ