これ、言って良かったのか ? 肝が冷える。
龍水のボディーガードと言う事実もそうだが、そんな女がなぜこの主従コンビより先に起きていると言う疑問も出てくるだろう。
あー、面倒だ。一旦は質問攻めを避けようか。
... 時間が無いとはいえ、このくらいの質問くらいには答えても良いか。
大雑把に答えたからか、周囲の警戒を解くことは出来ない。ちゃんと優秀だな、コイツら。
... 良い加減、首元の刀が鬱陶しくなってきたな。
武器も欲しいし、借りるか。
そう言葉を発して、刀の柄を強引に地面に降ろして相手のバランスを崩して刀を奪った。
奪った後は全力で山の方に逃げる。
さぁ、コハクとの鬼ごっこでもするか。
... いた。あと 3 km ほど先か。
そして背後の木の枝に立っているいるコハク。予想以上に速いな。
放置するわけにもいかないし、協力でも仰ぐか。
... 呪霊が動いたな。ここまで追いつかれたんだ。祓うのも手伝ってもらおう。
警戒心は消えちゃいないが、敵意は無いと分かってくれたようだ。
警戒ワードは妖術使い、か ? まぁ、妥当だな。科学を妖術と思っていたらしいからな。こればかりはしょうがない。
術式を使って刀を呪具にして、その刀を返す。
詳しいことを説明している暇は無いため、そのことは伏せるが。羽京じゃあるまいし、この小声は聞き取れないだろう。
嘘だろう ?! 周りには薄暗い木々しか _____
薄暗い ?
おかしい。造船所から走って来たのは少なくとも朝方だったはず ...
まさか
しかもこの様子だと " 視える " な。
刀を呪具化して本当に良かった。
不完全のようだが、呪霊の領域に入ってしまった。
さぁ、呪霊の領域から出るぞ。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!