第27話

26話
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2026/03/02 02:44 更新





















ハンビンside









リハーサルが終わったのは、日付が変わってからだった。


フォーメーションのズレを何度も直す。

ターンの角度が揃わなくて、センター位置を数センチ単位で動かした。


ダンスの入りを合わせるために通しをやり直す。


ハンビン
ハンビン
もう1回いこう



自分で言いながら、足が少し重い。


最後の確認が終わったとき、時計は0時をまわっていた。



会場を出る。

夜気が肌に触れる。


車に乗り込むと、隣のジウンヒョンが小さく息を吐いた。


ジウン
ジウン
腹減ってない?



低い声。

少し迷ってから頷く。


ハンビン
ハンビン
ちょっとだけ



ヒョンが前に軽く声をかける。

少し間があって、


ジウン
ジウン
さっきの通し、最後ちょっと詰まってたな
ハンビン
ハンビン
うん。明日もう一回確認しよう



短い会話。

それ以上は続かなかった。





ホテルに着く。


エレベーターを降りたところで、マネージャーが紙袋を差し出した。


マネージャー
軽いのだけ
ハンビン
ハンビン
ありがとうございます



礼を言って受け取る。





部屋に入り、ジャケットを脱ぐ。


テーブルに紙袋を置き、中身を取り出す。



まだ少し温かい。

静かに口に運ぶ。


味は、あまり覚えていない。



シャワーを浴びる。

熱い湯気の中で、ようやく今日の音が遠のく。





髪を拭きながら、ベッドの端に腰を下ろす。


そこでやっとスマホを手に取る。





画面を開く。


(なまえ)
あなた
✉  今日ね、実習終わったの
(なまえ)
あなた
✉  ちょっとだけ声聞きたい



時計を見る。









0:34





日本は、1:34。










通話ボタンに触れる。



今からは、遅すぎる。


寝ているかもしれない。


起こしたくない。


喉にまだ少し違和感が残っている。

ちゃんとした声で言いたい。

朝、向こうが起きる頃にかけよう。





文字を打つ。


──お疲れ様




電話は起こすかもしれない。


でも、何も残さないのも違う気がした。



数秒見つめる。





通知で目を覚まさせるかもしれない、と思い直す。


打った文字を全部消す。


画面を閉じる。




スマホを裏返して枕元に置き、部屋の明かりを消した。
















☆60ありがとうございます🙇🏻‍♀️今回上手く書けなくてごめんなさい😿

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