第19話

秋の友達
24
2019/12/29 09:06 更新










山本想乃
山本想乃
──......そうして今に至る、と
澤田幸輝
澤田幸輝
ああ
山本想乃
山本想乃
ってことは、どうすれば良かったのか、分かったってこと?
澤田幸輝
澤田幸輝
......まあ、そうだな。はじめの方は何も分からないままだった。
というか、義姉ねえさんのことを思い出す度に泣きそうになってたから、まともに考えられなかったんだよ
山本想乃
山本想乃
そっか......
想乃は、俺の隣で考えるようなポーズをとって、その後、すっくと立ち上がる。
山本想乃
山本想乃
そして今日は、キミが見つけ出したことを実行する日





なんで、知ってるんだ......?




軽い疑問と共に隣の少女を見上げる。
すると彼女は、いたずらっぽい笑顔で言った。
山本想乃
山本想乃
だったらはやく、お義姉さんに会わなくちゃ、ね?










―――――







さっきまでのことを思い出して、また想乃について気になってしまう。


確かに今日は義姉さんのために、俺自身が考えていることをするつもりだったんだけど。
それを誰かに言った覚えはない。


それに、想乃とは最近会ったばかりなんだ......。









............ん?



そういえば、ここにくる前──やり直すために過去にくる前──、俺は想乃と出会ったことがない。

それなのに、なぜか彼女に俺と義姉さんのことを話してる。
まるで、はじめからこうすべきだったかのように、すらすらと。
......そのことを話す、というのをはじめから知っていたかのように。










──......なーんてなーー。



体を大きく反らして、伸びをする。


こうやって何かを考えていないと、義姉さんのことを思い出すからなあ......。



澤田理乃
澤田理乃
──......た、ただいま〜


もやもや考えていると、義姉さんの声が聞こえてきた。


見ると、すでに俺の部屋の前に。
少し開いたドアの前で、小さく手を降っている。

はやっ......って、俺が気づかなかっただけか。
澤田幸輝
澤田幸輝
おかえり、義姉さん
澤田理乃
澤田理乃
うん、ただいま。
......幸輝くん、朝言ってた話のことなんだけど、後ででもいいかな?
お母さんに呼ばれてて
澤田幸輝
澤田幸輝
大丈夫だよ
澤田理乃
澤田理乃
ありがとう。なるべくはやくするから
そう言うと、こちらの返事を待たずに部屋へと戻る義姉さん。
また転んだりしなきゃいいけど......。

そんな予感が的中したのか、何か倒れるような音が聞こえてきた。
大丈夫か......?





義姉さんに話したいことがあるって言ったのは今回が初めてだから、これからどうなるのかは分からない。

けど、これが俺の考え出した 方法 なんだ。


上手くいくといいけど......。






この時俺は、Ropenterロペンターで言われた
「過去を変えることはできない」という言葉をすっかり忘れていた。

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