ジョングクのマンションはだいたいタクシーに乗りながら覚えたから、
なんとか帰れたけど、マンションの中に入るのにはオートロックがかかっているため、
入れない。
暗証番号も知らない私は、すぐにジョングクに電話をかけた。
でも、ジョングクは電話に出なくて、
困った私はマンションの入り口で立ち尽くして、
数分が立ったとき、
誰かがマンションに入ってはオートロックで開けた。
その隙に私もなんとか入り、
エレベーターでジョングクの部屋の階まで行き、
またしても部屋の前で困る。
また、オートロックで、暗証番号に悩む。
ジョングクがかけそうな暗証番号を適当に打てば、
偶然にも空いて、私はホッとして、中に入る。
すると、玄関には知らないハイヒールが置いてあり、
まさか、ジョングク、女を連れこんでる?
私は恐る恐る、部屋に入れば、
部屋の中は静かで、リビングに入れば誰もいない。
私は気にも止めずに、勝手に冷蔵庫を開けては、
水を飲んでは、
借りていたジョングクの上着を脱いでは、
寝室に足をむける。
寝室のドアを開ければ、何かが聞こえてきては、
私は寝室の方へと見てしまう。
『んッ、やぁっ、グク、そこ、やめて、
あッ、んッ、』
寝室の中はベッドの上でジョングクが、
知らない女の人とキスをしては、なにか、
みだらな行為をしていた。
そんな行為を見た私は昨日の出来事が一瞬にして、
かき消されては、
胸がドクドクと鳴り響いては、
苦しくて、苦しくて、立ち尽くしてしまう。
こんな、気持ち、はじめて、、
ジョングクが知らない女の人に触れては、
キスをして、みだらな行為をする。
私はそんなジョングクにだんだんと腹がたってきてしまう。
思わず、泣き叫んでしまったんだ。
ジョングクが私の声に気づいては、
振り向いては、私を見つめては、目をパチパチさせた。
そんな、私はこんなとこにいたくなくて、
寝室を出ては、
ジョングクのマンションから出ずに、
トイレに入り、鍵を締めては籠もってしまう。
私は胸が苦しくて、苦しくて、
目頭が熱くなり、頬に涙が伝う。
三角座りをしては膝に顔を埋めては、泣いた。
トイレの外では女の人とジョングクの声が聞こえる。
私は聞きたくなくて、両耳を両手で塞いだ。
『グク、なに、?いいとこだったのに、
あの女はなんなの?どういうこと?』
『はぁ?意味分かんない。
グクがその気にさせたんでしょ?責任とってよ、
あの女はグクのなんなの?私はグクのなに?』
『ちょっ、グク。私は本気でグクのこと、
待って、あの女、グクのなんなの?』
『ちょっ、グク、』
ジョングクと知らない女の人の言い合いは、
耳を塞いでも聞こえていて、私は嫌でも聞こえてしまう。
でも、ジョングクは、私のこと、‘愛してる’と
言っては、
女の人を強引に帰らせた。
ドアが閉まる音がしては、
ジョングクの足音が聞こえる。
ジョングクはトイレの前で静かに話した。
私は嫌でもさっきのジョングクの光景が頭から離れられなくて、
私はトイレから出られずにいる。
ジョングクはそう言っては、
ガチャガチャとトイレの外で音がしては、
トイレのドアは簡単に開けられてしまう。
三角座りする私は膝に埋めていた顔を、
上げてはトイレのドアの方に、向けた。
ジョングクが私を見ては、私に触れようとした。
でも、私は拒んだ。
泣きながら嫌がる私をジョングクは、
強引に腕を引っ張っては、私を抱きかかえた。
抱きかかえて、向かう先は寝室。
ジョングクの腕の中で暴れる私を、
ジョングクはくすっと笑っては、
寝室からリビングに足を向けた。
リビングに向かえば、ゆっくりと私をソファーの上に座らせる。
ジョングクもソファーに座ったと、共に、
私をまた抱きかかえては対面で私をジョングクの膝に座らせては、
私の腰を掴んでは離さずに、
私を近距離で見つめた。
ジョングクが私の頬に伝う涙を舐めては、
クスッと嬉しそうに笑い、
片手で私の腰を抱いては、
片手で私の髪を絡めさせながら、
クシャっと掴む。
ジョングクと私の鼻が当たっては、
見つめられては、問いただされる。
ジョングクは真剣な顔つきで私を見つめては、
私の髪から首を掴んでは、
急に濃厚なキスを。
唇はすぐに離れては、
ジョングクは、私を見ては妖しく笑う。
ジョングクは少し淋しげな顔をしては、
私ごと全部、抱きしめては、
だんだんと抱きしめる力が強くなる。
抱きしめる力がだんだんと弱くなり、
ジョングクは、私から少し離れては、
私の頬を掴んでは、私を見つめた。
ジョングクは私の服に手をかけては、
脱がそうとする。
ジョングクは強引に私の服を脱がせては、
私は下にキャミも着ていないから、
ブラ姿になり、なんだか恥ずかしくなってしまう。
そんな姿をジョングクはマジマジと見回しては、
くすくすと笑う。
ジョングクに急に首筋のことを聞かれて、
私は思い出す。
テヒョンくんに、首筋を噛まれたことを。
そんな私はジョングクを見ては首筋を手で隠す。
でも、ジョングクはすぐに私の手を剥ぎ取っては、
首筋を見た。
ジョングクはテヒョンくんが噛んだ跡に、
ちゅっと軽くキスをしては、その噛み跡を、
舌で舐めた。
ジョングクは面白がってるのか、
舐めるのをやめなくて、
私はそんなジョングクの行為にくすぐったくて、
我慢できなくて、ジョングクの腰の服をぎゅうと掴んでは、
ジョングクの胸板に顔を埋めてしまう。
ジョングクにそう聞かれたとき、
私の中で、もう、わかっていたんだ。
ジョングクの胸板から顔を上げては、
ジョングクを見つめた。
ジョングクは私の顔を掴んでは、
私の顔に近づいては、
私の鼻とジョングクの鼻が擦り当たる。
ジョングクと目と目がばっちりと合ったとき、
ドクンと、胸が高鳴った。
ジョングクが私が言い終わると共に、
私の唇にくちづけを。
優しくて、甘くて、とろけそうな、キス。
嫌いじゃない、‘キス’。
唇が離れたとき、ジョングクは嬉しそうに笑った。
ジョングクは私ごとそのまま、ソファーに倒れ込んでは、
私はジョングクの胸板の上で頭を預けては、
密かに‘ドクン、ドクン’と聞こえてくる。
ジョングクの心臓の音が聞こえてきて、
心地よくて、目を瞑ってしまう。
そんな私をジョングクは私の身体に上着をかけては、
私をきつく、抱きしめた。
私の問いにジョングクは私の頭を撫でた。
夢を見ても、いいの、、
ただの、ファンでも、いいの、、
ただ、いまは、
一緒に、いたい。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。