第57話

STORM BRINGER( 6 )
252
2026/06/20 08:10 更新
あなたside
アダム
 
アルバトロス
すげぇ…
ピアノマン
確かに
ピアノマン
そこらの大道だいどう芸人に
できるわざじゃないな
あなた
…しかも
あなた
一番高い位置にある二つの球の
数字がおたがいに共通の素因数そいんすう
持たないように配置してるね
アダム
その通りです
ピアノマン
ふむ…5と8、4と9
ピアノマン
確かに、なってるな
アルバトロス
は?
アルバトロス
共通の…?
アルバトロス
なんて?
あなた
ピアノマン
阿呆鳥アルバトロス
ピアノマン
頼むから、もう少し
数字に強くなってくれ
ピアノマン
上に行くなら、
数字も必要だぞ
アダム
単純シンプルな物理演算えんざんです
アダム
重力加速かそく、空気抵抗ていこう
アダム
回転かいてんモーメント、コリオリりょく
アダム
物質ぶっしつ常時じょうじはたらく物理量を
経時けいじ演算し、球の挙動きょどう
予測しているのです
アダム
この手の物理演算能力は、
人間の脳よりも計算機の方が
はるかにすぐれていますので
_____あくまで“人間の脳”よりは、ね
アルバトロス
ほーん…
アルバトロス
お前判る?
ピアノマン
判る
アルバトロス
お前判る?
リップマン
はい
あなた
分かってないの、
アルバトロスだけだよ
アルバトロス
ほーん
アダム
最後です
アダム
 
アダム
たらーん!
アダム
アルバトロス
声でか
あなた
何なの?この刑事…
アダム
アダム
おや?
アダム
拍手はくしゅがありません
アダム
外部記憶ストレージの
情報と違います
ピアノマン
うむ
ピアノマン
矢張り、こいつは
人間ではなさそうだ
ドク
ふふ…
ドク
欧州おうしゅう技術はうわさ以上…
ドク
その生体せいたい部品の技術、
私の患者の治療ちりょうにも
応用おうようしたい…ふふふ
アダム
ええと、改めて自己紹介します
アダム
当機はアダム
アダム
この国に秘密裏ひみつりに捜査に来た
人造知能じんぞうちのう捜査官です
アダム
好物こうぶつ団栗どんぐりと草の実
アダム
嫌いなものは空港保安ほあん
検査場の金属探知機たんちき
アダム
そして夢は_____
アダム
機械の刑事だけで
構成された刑事機構を
設立すること!
アダム
そして機械の優秀ゆうしゅうな捜査力で
人間の皆さんを守ることです!
ピアノマン
機械だけの?
ピアノマン
何でだ
アダム
はい、それは勿論
アダム
人間は不完全ふかんぜん非論理的ひろんりてきであり
完璧な機械である我々のほうが
優秀だからです!!!
あなた
!…
アルバトロス
急に怖いこと云いだしたな…
ピアノマン
まぁ、君が
機械であることは信じよう
ピアノマン
だが、問題は解決しない…
ピアノマン
君が機械であろうが
なかろうが、我々マフィアは
警察機構の人間とれ合わない
ピアノマン
君には少しだけだが
異能も見せてしまった
ピアノマン
君が捜査上で知り得た情報を
特に、我々マフィアに不利ふり
まねくような事実を当局とうきょく
報告されるリスクがある
アダム
それに関しては、ご安心ください
アダム
当機の任務は、あくまで
ヴェルレエヌの逮捕
アダム
それ以外の、例えば
マフィアの秘密情報も
報告義務はありません
アダム
厳密げんみつに云えば
報告できないのです
アダム
そういう設定プログラムです
あなた
設定、か…
ピアノマン
何故だ
アダム
後程のちほどご説明します
君の、名前は?←他の作品だろ By 中也
こいつは嘘をついてやがる!
あなた
中也…?
中也
このオモチャ野郎が
秘密を守るかどうかを
気にしてんじゃねぇ
中也
ヴェルレエヌが暗殺王?
中也
兄?
中也
雰囲気ふんいきしゃべってんのか?
中也
第一な、ポール・ヴェルレエヌが
俺をねらうなんて有り得ねぇんだよ
あなた
_____確かに


一先ひとまず、蘭童さんの云っていた事が
本当ならヴェルレエヌが中也を殺す事はない


でも…機械が嘘をつけるの?
ピアノマン
そうなのか?
中也
ああ
中也
ヴェルレエヌは、もう
中也
死んでる
ピアノマン
何?
ピアノマン
何故、知ってる
中也
中也…
NOside
ちょうど一年前に起こった『荒覇吐事件』


その真相しんそうはポートマフィア準幹部じゅんかんぶの一人が
神を偽造ぎぞうした壮大そうだい反逆はんぎゃく事件だった


事件の因縁いんねんのそもそもの起こりは九年前_____


大戦末期たいせんまっき旧国防軍きゅうこくぼうぐん
ひそかに研究していた人工異能生命体


“荒覇吐”


国家の最高機密であったそれを
欧州某国ぼうこく諜報員ちょうほういんが盗み出そうとした


彼等の名は「アルチュール・ランボオ」
「ポール・ヴェルレエヌ」


そして「アリシア・ミロワール」


最高峰さいこうほうの技術を持つ三人の異能者の手により、
『荒覇吐』は盗み出され三人は基地きちから脱出だっしゅつ


だが、問題は脱出直後に起こった


ポールがランボオに襲いかかり
『荒覇吐』を奪おうとし戦闘となった


三人は超一流の異能者…その戦闘の光は
夜空をがす轟音ごうおん一帯いったいを震わせた


やがて決着けっちゃくがついた


_____勝ったのはランボオ


だが、勝利と引き替えに
大きな代償だいしょうをふたつ支払しはらった


ひとつは相棒にして親友ヴェルレエヌ


そして密かに恋心をつのらせていた
アリシアをその手で殺害したこと


もうひとつは軍の追跡部隊ついせきぶたい
彼の場所に気付いてしまったこと


彼は先の死闘しとうで弱っていた
そこで彼は苦肉くにくさくを取った


奪った『荒覇吐』を取り込み、
新たな異能として使役しえきしようとした


それがランボオの異能
他者を取り込み異能化する能力


しかし、この時ばかりは
完全に裏目うらめに出た


『荒覇吐』の封印ふういんかれてしまったのだ


それは人智じんちおよばぬけもの


その力が顕現けんげんしないよう軍によって
厳重げんじゅうな封印がほどこされていた


ランボオが異能として取り込んだのは_____


封印のほうになった


真の姿をあらわした獣は結果、
その権能けんのうである黒きほのおまと


全てをくし後に残ったのは、“
ばちじょう穿うがたれた虚無きょむ爆心地ばくしんち


_____それ止めたのが『月読命』だった


彼女のおかげ即死そくしまぬがれたランボオだが
その代償に記憶きおくほとんどをうしなっていた


その後、彼が彷徨さまよっているところを
マフィアに拾われ


八年という時間をかけて力と記憶を
取り戻しながら、己の辿たどった運命を捜した


すべての記憶を完全に
取り戻すために本物の『荒覇吐』


中原中也をさそい出し取り込もうとした


そのために起こしたのが、
一年前の荒覇吐事件だ


そしてランボオは中也と戦いやぶれ、死んだ
主
長いので一度切ります
主
毎回毎回、更新
遅れてすみません💦
主
こんな駄作者の小説を
楽しみにしてくださり
ありがとうございます!
主
それと、これは余談ですが
私はもう何度目か分からない
進撃ブームに突入してますw
主
𝓷𝓮𝔁𝓽

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