第21話

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2020/12/01 06:57 更新
医「検査の結果は陽性ですね。ご懐妊の場合、出産を希望しますか?」

♡「……」

医「大丈夫ですよ。男性妊娠だなんて今や普通になってきているんですから。何も心配なさらないでください」

♡「……はい」

医「ただ、決めるのはあなた次第ですので、よく考えてみてください。中絶の場合は、1日も早い方がいいですよ」


そして医師は、エコー写真の説明をした
なんだか自分のお腹のなかに本当に子供がいるのだと、急に実感が湧いてきた。


医「この写真、お持ち帰りしますか?」

♡「え、」

持っていっても、どうすればいいのか。
でも、貰っておいた方がいいのか
よく分からなかった。

でも、はい と答えてしまった



どちらの子なんだろうか。
デュースか、ユウか。
微妙に被ってたし、ユウは避妊…してたかな
曖昧な記憶を思い出しながら考える。

なんだか、だんだん怖くなってきてしまった


家に帰ると、ユウが出迎えてくれた


ユ「どこ行ってたのーエースー、ほんとに!バイト先行こうかと思っちゃったよ」

♡「ごめん、ちょっと寄り道してて」

ユ「まーいいよ。今日は俺がご飯作ったから!食べよ?」

♡「あ…うん。」
せっかく作ってくれたのに、食べない訳にもいかず無理やり詰め込んだ。

そして、ユウがお風呂に入っている間に吐いてしまった。

でも、いつもどうりに振舞った。
妊娠している事が、バレないように。



ユ「あのねぇ、エース」

♡「ん?」

ユ「俺明日から3日間くらいかな。会社の方に行かないと行けなくてさ。家にいないけどグリムと2人で大丈夫そ?」

♡「…うん。大丈夫だよ」

ユ「よかった!すぐ戻ってくるから、またおいしいご飯作って?」

♡「うん、まかせて。」

ぎゅっと抱き締められて、俺はふふ、と笑った


ユ「じゃあ、行ってくるね。グリム、ちゃんとエースの言うこと聞いてね。エース、心配になったら何時でも電話かけていていいから。ね?」

♡「うん。ユウも頑張って。グラタン作って待ってるから」

ユ「ありがとう、行ってきます」


笑顔でユウを見送った。ユウも安心したような顔で家を出た

ユウがいなくても変わらない一日を過ごす。
グリムは散歩に行ったまま大体夜までかえってこない。猫の彼女でも出来たのだろうか。

そして俺は、所謂つわりが酷くて一日中寝たきりだった。
何か食べてもすぐもどしてしまう。

そんなこんなで、やっとユウが帰ってくる日。
昨日の夜、電話があったのだ

ユ「もしもし、エース?明日の夜には帰れそう。12時過ぎちゃうかもしれないけど…とにかく帰れるから、グラタン、楽しみにしてるよ!」

と。

つわり対策もして、料理を作り、ユウがいつでも食べれる準備は出来ていた。
でもやっぱり、そんな早くには帰ってこなかった。

だんだん具合の悪さも悪化して、トイレに篭もるようになった。

さっき軽く食べたヨーグルトとリンゴでさえはいてしまう。

辛いけど、ユウには帰ったらちゃんと妊娠したと話そう。そしたら心がずっと楽になる。

口を濯ぎ、寝室に戻ろうとすると


ピンポン


と、チャイムがなった。
ユウだ…

そう思い、玄関へ向かった。



















……To be continued

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