第11話

11話 サンside
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2025/01/23 14:11 更新

サンside




あなたちゃんはウヨンのファンだ。


よくイベントに来てくれてる子のようだが、俺はそこまで馴染みのある顔じゃなかった。


だから昨日の夜にウヨンからあなたちゃんの色々な話を聞いた。


あの時ウヨンを助けた人についてもっと知りたかった。


話を聞く限り、普通のファンだと思った。


ウヨンの好きなところを褒め、アルバムやMVの感想を言ったり、お願い事をしたりして…本当にただの良いATINYだった。


__それでもウヨンの中では印象強く残っている子のようだ。


そして今、水族館の人気の少ない場所でウヨンがそのあなたちゃんに落とし物を渡していて、


彼女は騒ぎ立てないように必死に気持ちを抑えているようにしている。
(なまえ)
あなた
本当ですか?良かったです…ウヨンくんが無事で本当に良かったです…。

あなたちゃんの言葉に偽りない純粋な気持ちを感じて優しい子なのだと信頼できる。


体の力が抜けて本当に安心してて、足も震えてる彼女にウヨンが心配して話かける。
ウヨン
ウヨン
あなたちゃん?大丈夫そう?
(なまえ)
あなた
大丈夫です…ただ安心してるだけです…。本当に何事もなくて良かったです。

そう言うとあなたちゃんは眩しい笑顔を浮かべた。


俺も安心して彼女に笑いかける。


ウヨンも同じようにしていたが、どこか上の空なようだった。
サン
サン
ちょっと聞いてもいいですか?

俺はウヨンの注意を引くためと、昨日から気になっていたことがありあなたちゃんに話しかけた。
(なまえ)
あなた
あ、はい!
サン
サン
(💭あ、びっくりさせちゃった。)
サン
サン
すみません。何故、昨日ホテルから出ちゃいけないって分かりました?
ウヨン
ウヨン
確かに…あの時のあなたちゃん凄かった。

あなたちゃんが車に乗っていくウヨンに向かって叫んでいる光景を思い出す。
サン
サン
(すごく必死な顔だった…もしあの時出かけていたら本当に危なかったかもしれない…。)

でも、心配にしては必死すぎると思ってあなたちゃんを少し怪しんだ。
(なまえ)
あなた
それは…偶然ていうか、えと、変な話になるんですけど…たまたま私が泊まるホテルで
あの女性の独り言を聞いたんです。
サン
サン
独り言?

あなたちゃんはことの発端を説明してくれた。


女性と自分が泊まるホテルですれ違ったこと、そこで聞いた女性の独り言のこと。


それを元に憶測でだけど、俺たちが泊まってるホテルを探していたんじゃないかと。
(なまえ)
あなた
あの、本当に偶然だったんです…!それで大迷惑もかけてしまって本ッ当にすみません…。
サン
サン
いいえ、大丈夫です大丈夫です。
何も迷惑じゃないですよ。
おかげさまでウヨンが助かってますから!ね!

少なくともあなたちゃんの言葉には嘘はないように感じた。
(なまえ)
あなた
ありがとうございます…。
(なまえ)
あなた
えと、では…私はこれで…。
(なまえ)
あなた
落とし物を届けてくれて本当にありがとうございます。これからも健康にお過ごしください!皆さまの活躍を応援してます!



あなたちゃんはペコリ頭を下げて立ち去ろうとしたが__




ウヨンが彼女の手首を掴んでいた。

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