まだ 14歳だった こさめは この叫びを聞いた時、
「 悲痛 」 という 熟語を思い出した 。
『 心が痛むほど 悲しい叫び 』
辞書にはそう載っていた。
なんでいるまくんがこんなことになったかというと
全部 こさめが原因であった 。
まず前提として こさめは 中学生の時は別にグレてなかったし、友達もいた。
その中でも 、一番仲が良かったのは いるまくんだったけどね、笑
でも、言ったでしょ?
こさめはもう 遊んで【もらう】側だった。って。
いじめ ? あ~、 部分的にあってるよ。でも違う。
いるまくんがいじめられたんじゃない。
いるまくんが 【いじめた】罪を着せられたのが この話。
その日もふつーに 休み時間に みんなで遊んでたんだよ。
今でも 体育館に行くと 思い出す。特に みんなでバスケをしていると 思い出す。
ほら、いるまくんってさ バスケ上手いじゃん。
だから、どのチームも欲しいじゃん。いるまくん。
でもまぁ、チーム分けして 普通にその日もバスケしてたのよ。やり始めてから 10分前後くらい、
ドンッ
大きい、衝突音 。
それにはみんな気付いてさ 、
『 え? 』『 なに? 』ってなるわけ、 まあ 簡単に言うと 転んじゃった子がいたんだよね。 ゴールの真下で。
わかるかな、 ネットの真下。 …ゴールにそのままボールが入ったら 当たっちゃうところ。
その状況に 面白がった友達達は、 ゴール目掛けて ボールぶん投げたのよ。 それでさ、 まー、 運が悪くて ゴール 入っちゃったわけ、笑
それ、どうなったとおもう?
そう、 下で いるまくんがその子のこと こう、抱え込んでる?って言えばいいのかな、… その子が小柄だったから 上にかぶさって、ずっと守ってたの。
それで、いるまくん 言ってた。
こさめも思ってたことだったし 、言ってくれて嬉しかった。 でも、あいつらは違った
ま~、胸糞悪いよね~、。こさめも話してて嫌になってきたもん。
まぁ、黙れるいるまくんじゃないからさ
そうだよ。
ずっと見てたよ。悪くないよ。
いるまくんも 彼も、悪くない。
いるまくんは 友達を助けたのに こさめは っ、
もう、どうしようもなかった。
いるまくんは間違ってない っていう気持ちと このグループが解体したら こさめ、友達いないから1人になるって気持ちがせめぎ合ってた。
いるまくんと以外 関わろうとしてこなかったツケが 今ここでずんと、重い重いなにかになって回ってきた。
駄目だ、こさめは いるまくんにだけは 嫌われたくない。
そう思って、いたのにも関わらず
なんて 口走ってしまった。
こさめのこの言葉のせいで この先、いるまくんがどうなるかなんて 考えてもなかった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。