日に日に傷が増えてく俺を見て樹が
俺が部屋に行く時は
誰かが部屋にカッターなどが無いかチェックをする
というルールをつくっていた
こうして
北斗はリビング
俺は部屋で自分の時間を過ごすことになった。
今回のLIVEは自分的に納得いかない所が多かった。
1人になったら落ち着けると思ったが、
その逆だったみたい。
あそこであーやって移動しとけば。
あの時こう歌っておけば。
なんて余計な事ばっか考えてしまう。
もう全部…全部やだ。
無くなっちゃえば良いのに。
俺って何の為に生きてるんだろう。
分からない。知らない。知りたくない。
あーそっか……
こんな人生終わりにしよう。
この時俺は自分で自分を制御出来ないまでになってしまっていた。
そして
もう手遅れなことにも気づけなくなっていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。