気が付くと知らない場所にいた
辺りを見回しても誰も居ない
なんで?私は昨日。部屋のベッドで寝たはずなのに
すると、誰も居ないのに声が聞こえてくる
〈…ねぇ、あの女に関わるなんて辞めなよ〉
〈良いことなんて絶対ない。自分の身を滅ぼすだけだよ〉
〈そう、あんなの関わるとか自殺行為だよ〉
〈だって…私は___〉
〈貴方だもの〉
朝起きると真っ先に周りを見渡す
しかし、ここは見覚えもある私の部屋だった
…良かった
安心した、夢でよかった
安堵の溜め息をついて、ベッドに蹲る
なんであんな夢を見たのだろうか
そんなことを考えているとガチャッとお父さんが入ってくる
学校は少し遠い場所にあるから急がなきゃならない
でも、私は今。この瞬間もパジャマだった
急いで制服を着て近くにあった菓子パンを咥える
そのまま大急ぎで走って学校に向かった
結局。ホームルームの終わりに着いてしまい、目立ってしまった
あの信号が赤じゃなければ間に合っていたのかもしれないのに…
そう悔やむが現実はなにも変わらない
大丈夫でしたか?
また話したいと思っていた彼女が私の隣の席に座っていた
しかし、私が疑問に思っている事が不思議なようで首を傾げる
なんで…??私の隣の席は空席だと思っていたのに
すると、黒月さんは「嗚呼。そうでしたね」
頷く黒月さんを見て嬉しいような嫌なような感情が襲ってくる
でも、メアドを聞くのが楽かもしれない!
そう思い、スマホを取り出す
恐る恐る言うと黒月さんもスマホを取り出してくれた
優しい……この子。ちょー優しい
そんな子を夢で貶してしまった事が胸が痛い
ニコッと微笑みかけてくれる
矢張り、笑顔が凄く綺麗だった
メアドを交換するとクラスメイトの1人が話に割り込んできた
便乗したクラスメイト達に黒月さんは取り囲まれてしまった
私は改めて実感した
矢張り。私はあまり関わらない方が良いのかもしれない
だってこんなに黒月さんは目立っている
そういう意味の夢なのかもしれないと自分なりの解釈をした
でも、ネットなら…人の目がないから。良いよね?









![ホワイトテール[White Tale]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/6afbf9b5a8ce3b111dd33193558bc489c1474345/cover/01HX1F8P1N1G2CDD7CZF3H55MB_resized_240x340.jpg)




編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。