四年後
………………
16歳となった穂積夾は、一般学校で学ぶ一人の生徒であった。
吸血鬼殲滅部隊に入ることを目標としていたが、軍機違反で謹慎となっているものの監視を頼まれているのだ。
ターゲット
その目標者は
だいたい軍人の俺が
一般学校に通ってどうすんだよ
俺は吸血鬼に
復讐することしか興味ねぇんだよ
夾の席の後ろでブツブツ文句を言う少年である。
おーい、百夜優一郎
授業中だぞ。
何をブツブツ言っているんだ
(注意されてる………)
優一郎は無視した。
なんだその態度は!
転校生だからって大目に見てるが
退学にするぞ
え?停学にしてくれんの?
マジで!
それでお願いしま……
(俺……注意しなきゃいけないの……
めんどくさ)
そう思っていると、もう一人の監視役のほうが働いてくれたみたいだ。
(柊シノア……軍のトップのお偉いさん)
ノートで指示したみたいで、大人しく座らせることには成功したみたいだ。
協調性…………友達
そう考えているうちに、授業が終わってしまった。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。