昼の廃屋。
破れた壁からは日が差し込む。
4年前、あの保育園を抜け出してから街中を歩き回っていた。
夾と晴は手を繋ぎ、誰もいない道を通る。
もちろん人がいないため、車も動かないし、何を盗んでもバレない。
コンビニで、お菓子とジュースをとる。
二人で分け合い、また歩き始める。
手を一瞬はなし、それぞれの方向に曲がる。
するとーーーーーーヨハネの4騎士が現れた。
右に行った晴の真正面に出た為、夾は即座に近寄り手を引いて走り逃げる。
迷わず一直線に進んで、数十分もしたらついた。
中に入り、部屋中を見る。
リビングの一端、おじとおばが倒れていた。
息はしていない。
倒れてから結構たっているからだろうか、冷たい気もする。
数分ほどその場に座り、そばで待っていた。
もしかしたら起きてくれるかも、というかすかな希望に。
二人の沈黙を破ったのは一人の吸血鬼の声。第3位始祖クルル・ツェペシの。
言葉を引き継ぎ、淡々と言う。
いたずらっぽく微笑む。
そして指切りげんまんをして言う。
晴は満足そうに微笑む。
晴は立ち上がり、外へと出る。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!