_ 「 京本さん、どうかしましたか?♡ 」
「 いえ、何も無いですよ 」
俺がぼーっとしていると
後輩が話しかけて来る
多分この人は俺に好意を持っている
いつも語尾にハートを付けていて
相手をするのは面倒臭い
_ 「 京本さんって
彼女いらっしゃるんですか?♡ 」
「 いないよ 」
_ 「 ほんとですか〜♡
私もフリーなんです♡ 」
そんなことを言われても
俺には好きやつがいるし
こいつに構っている暇は無い
好きなやつというのは、同居している北斗のこと
北斗に一目惚れして、大学を卒業してからも
会うために、同居しようと俺が誘った
大分強引なやり方だったが
後悔はしていない
昨日だってヤったわけだし
もうほぼ恋人同然だ
でも多分あっちは
住み込みのセフレ関係だと思っているのだろう
俺の好きは伝わらない
片思いは思っていたよりも辛かった













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。