第34話

31話
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2020/11/26 06:03
~最長timelimit 340日~

-シルクside-

「俺は仲良くするためにも本心を言っただけだから」とマサイは俺とモトキを見て言った

「仲良くするため? 絶交の間違いじゃねぇのw」とモトキはマサイを嘲笑う様に言った

俺が知らぬ間に2人は‥いや、他のメンバーも悩んでいるのかもしれない

俺がリーダーで良いのか‥?

「ごめんな2人共、俺がお前らの悩みに気づけなかった」と俺は下を向いて言った

こういう言葉こそ2人を見て言うべきだろう

ただ怖かったんだ‥

昔の嫌な記憶を思い出しそうで‥
あの時のメンバーの姿が見えてきそうで‥

2人が別人に変わっていく姿を見たくないんだ‥

モトキが変わる姿は特に見たくないんだ、あの時を思い出すから‥

あの辛い数ヶ月を忘れたいんだ‥

ごめんな、頼りないリーダーで‥

「はい、大成功ー!」俺が下を向いて悩んでいるとンダホの声がリビングに響いた

「へ‥?」俺は情けない声を出した

「ごめんなーダーマとか」とマサイがカメラに向かって謝っている

「本気であんな事思ってないからね、演技だからね」とモトキもカメラに向かって説明していた

ん‥? ドッキリ‥?

「メンバーが喧嘩してたらどうするかのドッキリ&検証でしたー!」とンダホが俺を見て言った

「ったく、マジかよw」と俺から笑みがこぼれた

良かった‥本気じゃ無くて‥

「え?シルク‥」とマサイが俺を見て驚いている

「シルク‥泣いてる」とンダホが言ってきた

え?俺泣いてる?

頬を拭うと確かに涙が流れていた

「ハンカチ使う?」とモトキがハンカチを差し出してきたので遠慮無くハンカチを使わせて貰った

「嘘だって安心したら涙出できたわw」と俺は笑いつつハンカチで涙を拭った

「結果、シルクはメンバー思いでしたー!」とンダホが言って動画の撮影が終わった

あぁ良かった‥と俺は心から安心した

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