あなた「あの、今の2人組のバンド名って?」
スタッフ「あれ?2人のファンの方じゃないんですか?」
あなた「たまたま近くを通りかかっただけなので…」
スタッフ「では、何も知らずに、外に漏れている音を聴いてここに足を運んだんですか?」
あなた「………はい、?」
とても驚いた顔で聞かれるものだから、返事が疑問風になってしまった。
スタッフ「わー!それ聞いたら彼らきっとすごく喜びますよ!ビジュアルがお目当てのお客様がほとんどですから。」
あなた「やっぱり、そうなんですね、、」
音楽が好きで来てるような人いなそうだったもんね。
いや、曲は気に入ってるんだろうけど、それはあの2人のことを好きだから、みたいな、、?
スタッフ「あーバンド名でしたね!彼ら『Re:vale』って言うんです。まだインディーズで、このライブハウスでよくライブしてるので是非またいらしてください!」
あなた「……Re:vale…あ、ありがとうございます!」
Re:vale、、、
Re:valeか、良いバンドに出会えたな。
そう思いながら、わたしは重い扉を再び開けた。
スタッフ「あれ、どうされましたか?」
○「タオルを忘れて…………今の子は?」
スタッフ「よかったですね!ちゃんとしたファンができそうですよ。………」
○「…………」
ゆっくりと、勝手に閉まる扉の隙間から聞こえてきた微かな会話に気づかないほど、わたしは余韻に浸っていた。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。