あなた𝑠𝑖𝑑𝑒
ターンをして後ろを向いた時、なぜかそこにはRe:valeのふたりがいた。
え、なんでRe:valeがここにいるの??
何か言い争ってるみたいだった。
そして、一旦落ち着いたと思ったら目が合って言われた。
白髪の男「誰の許可を得て歌ってるの?」
あなた「え、えっと……」
はるのカフェの時のことを思い出し、わたしは焦って何も言えなかった。
青髪の男「そういう言い方やめろって。……」
優しそうな顔の人がそう言ってくれてわたしはとりあえず落ち着くことが出来た。
白髪の男「…まーべつにいいけど」
あなた「_え?」
どうしてだろ?
さっきはあんなに不機嫌そうに聞いてきたのに、、
白髪の男「さっき、僕らのライブ見てたよね?」
あなた「……はい。」
白髪の男「僕たちかっこよかった?」
………どういう意図の質問だろう、?
2人もビジュアルで売れたい訳ではなさそうなのに。
でも、かっこよくなかったって言ったら嘘になるよね、、。
あなた「……かっこよかった、、キラキラしてた。」
少し考えて、嘘をつくことなく自信満々に答えた。
白髪の男「そうか。やっぱり、僕らの曲は歌わないでくれる?」
え___どうしてそうなるの??
あのライブを見て、かっこよくなかったって言う方がおかしいでしょ。
Re:valeの音楽は最高だった。
九条さんに一流の音楽を何度も聞かせてもらったから、自信を持って言える。
そう簡単に言葉に表せないほど、最高だった。
他とは違うアレンジが効いてて、2人のタイミングもバッチリだった。
きっと彼らは長い時間あの曲と向き合ってきたんだろうって、そう考えたら余計にかっこいいと思ったのに……
そう思ったのに……
わたし、また……嫌われた、、?
わたしは、他に何も考えられなくなっていた。
2人はまた言い争ってるみたいだったけど、内容は全然入ってこなかった。
しばらくして、青髪の男の人が呆れたような顔で聞いてきた。
青髪の男「何がかっこいいかちゃんと教えてくれない?」
__え?
わたしが考える時間もなく、白髪の男の人が答えた。
白髪の男「は?顔に決まってるだろ?」
白髪の男の人はキレ気味にそう言った。
そこで、わたしはやっと気づいた。
あ、そういうことか。
自分だけの中で納得してたんだ。
__はる、わたし本当に言葉足らずだ、。
青髪の男「ゆきは少し黙ってて。おれは彼女に聞いてるんだよ。」
自分でどんな顔をしてるか分からなかったけど、わたしは深呼吸をして、いつも通りのわたしに戻した。
あなた「かっこいいが、顔だけの言葉だと思ってるの?」
わたしは白髪の男の人の目を見てはっきり言った。
白髪の男「は?」
あなた「聴いたことの無い音楽だった。2人のオリジナル曲だって聞いて、言葉が出てこなくなった。」
白髪の男「_なんの話をしてるの?」
白髪の男の人は少し面倒くさそうな顔をしてた。
それでもわたしは話し続けた。
あなた「あなたより小さいわたしに分かるかよって思うかもだけど、リズムもメロディーもアレンジも、全て心に響いて、かっこいいなって本気で思った。」
白髪の男「_っ?!」
Re:valeの2人はわたしの言葉を聞いて、目を丸くしていた。
あなた「たしかに2人はビジュアルもいいと思う。それは認める。でも、わたしにはもっとかっこいいって思う人いるし、それだけでRe:valeを良いだなんて思わないから、勝手な勘違いはやめて。」
わたしは、天にぃの顔を思い浮かべていた。
とりあえず、わたしの言いたいことは全部言った。
白髪の男「ふははは…!!」
白髪の男の人はさっきと真反対の表情をして、なぜか大爆笑していた。
あなた「え、そんなに笑うこと?」
わたしは、たぶん引きつった微妙な顔をしていたと思う。
白髪の男「わるい、わるい。君、いい子だね。」
彼は目元の涙を拭いながら言った。
あなた「いい子って…」
ここで、子供扱いするか?って正直思った。
白髪の男「女性ファンに、音楽のことでそこまで褒められたのは初めてだよ。」
青髪の男「ずいぶん音楽に詳しいね?」
あなた「そっち系に興味があるから。」
なんとなく、アイドルを目指してるとは言わないでおいた。
青髪の男「なるほどね!」
白髪の男「またRe:valeのライブに来なよ。」
さっきと全然対応違うし、。
でも、最初に出会った時と違って、思ったよりぜんぜん良い人達だな。
あなた「もっと、Re:valeの曲聴いてみたい、!」
白髪の男「そういう子ならよろこんで歓迎するよ。」
わたしは、ふと、最初に出会った時に出ていっていた2人を思い出した。
あなた「でも、最初に会った時に言い争ってた2人って……ベースと、、ドラム、の人?もともとは4人だったの?」
白髪の男の人は目を細めてなんの事だ?とでも言いたげな顔をしていた。
青髪の男「あーあの時はゆきがごめんね、。Re:valeはもともとおれとゆきの2人だよ!」
2人?
白髪の男「いつの話してるんだよ。」
青髪の男「お前が2人に下手くそって言って怒らせて辞めさせた時のことだよ。」
白髪の男「いつの、どの人だよ。」
あー、この人のせいでいっぱい辞めてる人いるんだろうな。
青髪の男「1番最近の、スタジオの前で声かけてくれた2人だよ。」
白髪の男「あーそいつらか。あんなやつら、メンバーでもなんでもない。」
青髪の男の人はため息をついて、説明を再開してくれた。
青髪の男「おれもゆきも担当はギターだから、メンバー募集してるんだけど、ゆきがこんなんだからみんなすぐに辞めちゃって、大変なんだ、。」
青髪の男の人は苦笑いしながら言った。
白髪の男「Re:valeは僕ら2人のだ。他のやつらなんていらないんだよ。」
青髪の男「あのな、ギターとボーカルだけじゃ__ 」
あなた「いいと思うけど。」
わたしは、青髪の男の人の言葉を遮って賛同した。
青髪の男「え?」
あなた「2人とも相当才能あるし、他の人の音には頼らない方がいいと思うよ。」
正直、本当に才能があるのは白髪の男の方で、もう1人はあと一歩ってところだけど…。
でも、あの白髪の男の人を目立たせてるのも、他人との関係を維持してるのも、青髪の男の人のおかげみたいだし、それも十分な才能になるでしょう。
あなた「このままだと、他の音は邪魔になると思うよ。」
2人は瞬きを何回かして、青髪の男の人の方が先に口を開いた。
青髪の男「ゆきみたいなことを言うなー笑」
あなた「Re:valeの音楽だし口出しはしたくないけど、わたしがノイズを聞きたくないだけ。」
白髪の男「やっぱりいいね君。僕と気が合うよ。」
彼は笑いながら言った。
あなた「べつに、嬉しくないけど。」
しばらく2人と話し、わたしは公園を後にした。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。