昼過ぎのかぶき町。
陽射しは強いのに、どこか風はのんびりしていて
休日らしい空気が流れていた。
万事屋の前。
手を振る新八。
少し小走りで近づく。
壁にもたれたまま、だるそうに言う。
三人で並んで歩き出す。
商店街は人で賑わい、店先からは美味しそうな匂いが漂っていた。
ちらっとあなたの下の名前の方を見る。
嬉しそうに目が輝く。
ほんの一瞬だけ、間があってから頷く。
駄菓子、軽食、飲み物。
袋いっぱいに食料を買い込んで
少しだけはしゃいだ空気のまま、万事屋へ戻る。
窓から差し込む光が、部屋を柔らかく照らしていた。
すでに二人はゴロゴロし始めている。
DVDが再生される。
最初は笑って、途中で盛り上がって。
時々ツッコミが飛び交う。
無邪気に笑う声。
ふと、その横顔を見る。
ぼそっと。
すぐに目を逸らす。
映画が終わる頃には、外は少し暗くなってきていた。
だらしなく寝転がりながら言う。
あなたの下の名前がにこっと笑う。
ぶっきらぼうに返すが、どこか緩い。
三人で並んでゲーム。
負けて悔しがったり、勝って騒いだり。
床の上に転がりながら、笑い声が響く。
気がつけば
窓の外はすっかり夜。
提灯の灯りが、町をやさしく照らしていた。
部屋の中も、少し静かになる。
笑い疲れたような、心地いい空気。
大きく伸びをする。
布団が並べられ
灯りが少し落とされる。
すぐに寝る体制に入る新八。
あなたの下の名前もダラダラと寝転がって新八にからむ。
あなたの下の名前は楽しそうにケタケタと笑う。
そんなやりとりを数回繰り返し、新八は先に眠りにつく。
こちらにもとうとう眠気がくる。
そんな中、
銀時は少し遅れて、あなたの下の名前の近くへ。
ごそ、と小さな音。
眠そうに目をこすりながらこたえる。
少しだけ、間を置く。
新八は静かに寝息を立てている。
小声での二人の会話は届かない。
小さく驚く。
銀時はそう言って軽く笑う。
少しだけ照れながら頷く。
そのまま二人は何事もなかったかのように布団にもぐる。
銀時は、
横ですやすやと眠るあなたの下の名前の寝顔を、
しばらくの間見つめていた。
そうして静かな夜が流れていく。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!