昼下がり、城の中庭で俺はノアと2人で日光浴をしていた
…確かこうしてちゃんと話すのは初めてだろうか
お互いずっと離れていたのだから上手く話せるか分からないな
アキトはスッと右手を上げ俺たちに微笑みかけた
そしてこちらへ向かってきて俺の隣の椅子に腰掛けた
ノアは俺の後ろからアキトを覗き込むようにして見ていた
アキトは自分の膝をポンポンと叩きノアが来るよう促す
ノアは俺の方を見上げて不安そうな目をしていた
ノアはゆっくりとアキトの方へと近づき、膝の上にポスンと乗った
するとアキトはノアの背中を撫で始め、そのおかげでノアも警戒心が解けたのかまるで猫のように丸くなり寝転がってしまった
ノアの顔を見るととても幸せそうな表情をしていた
しまった、つい名前を…!
アキトは何も言ってくれない、、
…引かれただろうか…?
そうだよな、人の名前を動物の名前に付けるなんて失礼だし気持ち悪いのかもな、、
マズい、アキトを怒らせてしまったのか…?
俺は恐る恐るアキトの顔を見た
なんとアキトは自分の顔を押さえ俺から顔を逸らしていた
だが耳が赤いのは隠し切れていなくて、その表情が照れているものだと顔を見なくても一瞬で分かった
するとアキトは直ぐに元の姿勢に戻り、ゆっくりと口を開いた
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。