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第1話

~1話~
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2025/08/30 00:48 更新
ある日の夕暮れ、今は人が少ない時間のゆったりとした静かなカフェに訪れる一人の青年が居た。
彼はカフェに入ると椅子を引き、座る。
海星(カイセイ)
…なんか今日機嫌悪いねぇ…どうした。
先程まで店員として徹していた青年が馴れ馴れしく少し不機嫌気味の椅子に座っている青年に話しかける。
叶(カナエ)
…俺は悪くない。
海星(カイセイ)
…だからどしたの。
彼の態度に困ったように首を傾げる青年の店員。
彼らは親友なのか幼馴染なのかは分からないが仲が良いらしい。
叶(カナエ)
…海星、珈琲コーヒーちょーだい。ブラックで、
海星(カイセイ)
はいはい。…叶、ブラック飲めないでしょうに…
そう呟きながら海星と呼ばれる少年は珈琲を淹れるために厨房に入る。

叶と呼ばれる少年は頬杖を付き、外を眺めながら珈琲を待つ。
海星(カイセイ)
はい、珈琲コーヒー
叶(カナエ)
…ん、ありがと。
数分後、海星から珈琲コーヒーをお礼を言いながら受け取り、一口飲む。
叶(カナエ)
……う。
海星(カイセイ)
…ほら、馬鹿。飲めないでしょーが。
叶(カナエ)
…だってぇ…。
海星(カイセイ)
はい、そうだと思って用意しといたからシロップとミルク。
叶(カナエ)
…ありがとぉ…。
苦そうな顔をした叶を軽く手の平で頭を叩く。
そして、叶に珈琲コーヒーシロップとミルクを渡す。
叶はまた一口飲みだす。
そんな叶に海星は頭に手を置く。
そんな海星に驚いた顔をする叶。
海星(カイセイ)
…あんた、頑張りすぎ。
叶(カナエ)
…なんで、
更に目を見開き、なんで分かったのという顔をする。
海星(カイセイ)
表情見てたら分かる。何年の仲だと思ってんの。
叶(カナエ)
12年の仲…、
海星(カイセイ)
でしょ。…自分探しも程々にしなさい。
叶(カナエ)
…海星だって疲れてんじゃん。
海星(カイセイ)
今はあんたの話。
また海星は軽く痛くないくらいに叶の頭を叩く。
海星(カイセイ)
そうだ、これ見に行ってみたら?
叶(カナエ)
舞台?
海星は舞台のチケットを叶に渡す。叶は不思議そうに首を傾げる。
海星(カイセイ)
そう、舞台、お客さんにもらったから。
叶(カナエ)
海星は行かなくていーの?
海星(カイセイ)
…あたしはいーの。忙しいから。叶が行ってきて。
叶(カナエ)
まぁ、海星が言うなら…、
叶の質問に首を振る海星。叶はそう言い、海星と別れを告げカフェを後にしたのだった___



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