第59話

【短編:入れ替わり】  と最後に語り
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2024/07/31 06:59
若干前回の短編と繋がってます!
海視点
夢を見た
また学園時空のオレと会った
色々話した後、目が覚めた
目が覚めたオレは
「にぃに、今日やけに早起きだね?」
なんと学園時空に来てしまったみたいだ。

服もいつものままなので、体ごと
「ていうか何その服!?センス凄いね!どこで買ったの?」
目の前に陸がいる
落ち着け、取り乱すな
陸は理解力高いし、違う時空から来たって言っても信じるはず
だけど
「!?えっにぃにどうしたの!!?怖い夢でも見た!?」
オレは陸を抱きしめた
「怖い夢じゃない。幸せすぎるだけ。」
「どゆこと???というかにぃに、今日学校だよ?制服どうしたの?」
そうだ、多分学園時空のオレは学校のあと疲れて制服のまま寝て、オレは残業で疲れて寝落ちして...待て、オレがこっちに来てるってことは、オレ達入れ替わってる...!?
「最っ悪だ...っ!!」
「ねぇ本当にどうしたの?情緒大丈夫?」
多分学園時空のオレが、オレがいた時空にいったんだよね?不安すぎる
「陸、落ち着いて聞いて」
「う、うん。分かった。落ち着く。にぃにも落ち着いてね」
オレは今までの事を話した
陸視点
「なっるほど...!こっちの世界のにぃにから夢で会ったみたいな話は聞いてたよ!これが真面目なにぃに...!!あっそうだ、そっちの世界の私はどうなってるの?」
それを言った途端、急に真面目にぃにの顔が曇った
「........ごめん陸。オレ、陸を守れなかった」
「えっ」
守れなかったって何?

そっちの世界の私、死んじゃったってこと?
「にぃに...」
何かきっと、大変な事に巻き込まれちゃったんだよね
「大丈夫!そっちの世界の私も、にぃにを恨んだりなんて絶対しないし!私が言うんだから間違いないよ!!」
まさか私がいなくなったから真面目にぃには真面目になったの?

全く...
「まぁいいや!学校行こ!早くこのにぃにをみんなに見せたい!」
「どうするの?オレ、制服持ってないよ?」
「あーそっか。でも大丈夫!予備があるはず!」
私はにぃにに予備の制服を出した
私達は朝の準備を終え、学校に向かった
一方その頃、ウェイ系海視点


落ち着いて聞いてくれ。

あのな

目が覚めたら知らない場所にいたんだ

オレがいる場所な

真面目オレから聞いた、真面目オレの家にそっくりなんだよな

つまり
ここ、超物騒な世界線じゃね!?
陸がいないってこと!?泣いて良い?
空「海ちょっと今日起きるの遅くな...って何で学ラン着てる訳!?その星のサングラスは何!?」
海「うぃー空じゃん!ここでは一緒に暮らしてるんだったな。オレは平和学園時空の飛竜海だ!多分今日一日このままだからよろしく!」
空「ふ、風兄!!!!海がおかしくなった!!!!!!!!」
海「待て空オレは平常だ!!!!!!!!!!!!!!!!」
空視点
風「なるほどな...。最近は残業してないし、どっか調子が悪そうな訳では無い...。」

カーリア「いつもの飛竜様ならこんな冗談言いませんし...どうやら本当に時空が入れ替わってしまったようですわね」

海「そう!!!そうなんだよ!!やっと分かってくれたか!!」

なんかこの海うるさいな

海「あ、そういやこっちの世界のオレって警察やってるんだっけ?よし任せろオレが全員逮捕してやる」

空「待って待って待って待って!!平和学園に居たような海が戦闘に出れるわけないじゃん!?」

海「失礼だなこちとらテロリスト撃退学園として有名な学園にいるんだぞ!」

風「おいそれ本当に平和学園なのか?」

カーリア「この世界に比べたら平和なのでしょうね...」

空「でもこっちの海は指揮とかしてるよ?あんたにできんの?」

海「この生徒会会計天才少年飛竜海をなめるでないわ」

3人「「「自分で天才って言った」」」

あたし達は一旦平和海から離れ、3人でコソコソと会議する

空「ねぇどうすんの本当にどうすんの。あれは海であって海じゃないよ

風「とりあえずみんなに報告するしかないだろ

カーリア「ではCUの方々には私が伝えますわ。南様はSUの方々に報告を

空「まかせんしゃい!

海「で、オレはどうすればいいわけ?」

カーリア「そうですわね...。とりあえず書類仕事になるのでしょうか」

海「えーやだ。オレも戦いたい!この世界なら遠慮せずトリップ使えるんだろ!?戦わないと損じゃん!」

風「駄目だコイツ」
海視点
ここがオレらの学校...
「じゃあにぃに、一応みんなに伝えておいたから!分かんなかったらみんなに聞いて!」
「ありがと」
オレは陸に教えてもらった道のりを進む
8年A組...ここか
ガラッと扉を開けた
「「「「おぉ....」」」」
空に風さん、アンドレさんにシーリャさんまで
学年違うはずでしょ?
空「ちょっと風兄、海がサングラスつけてないんだけど!」
風「俺も驚いてるところだ」
アンドレ「これが真面目な海か...本当に実在したんだな」
シーリャ「陸さんが『別の時空のにぃにが来た!』なんて連絡してきたので驚きましたが、これは別の時空と言っても良さそうですね」
空「ヤバいね海。真面目なんてらしくないよ」
海「らしくないって何してたんだよ...この世界のオレ...」
風「うるさくないだと...?!!」

アンドレ「これならモッツァレラチーズゲームトップバッターでも大丈夫なんじゃないか?」

シーリャ「その可能性が高そうですね...」
海「モッツァレラチーズゲームって何???」
アンドレ「モッツァレラチーズゲーム知らないのか?にゅんにゅんゲームも?」
海「にゅんにゅんゲームって何...?」
カーリア「ホームルーム始めますわ...って飛竜様?どこか体調が悪いのですか?」
海「いえ。体調は特に悪くありません。ただ通常のオレとは少し違うと思います。時空が違うので。今日はサングラスも置いてきてます」
カーリア「あんなにやんちゃだった飛竜様が立派に育って...!私に敬語をお使いに...!」
海「いえ、ですので時空が違うんです。よくわからないと思いますが、オレも分からないので。恐らく数日経てば戻ってると思いますよ。あとこっちのオレがふざけてたら容赦なくぶっ飛ばして大丈夫です。基礎戦闘能力高いらしいので」
そもそも何で違う学年のみんながここにいるの?この学校大丈夫?
ウェイ系海視点
カーリア「...という訳で、恐らく今日中はこのままかと......」
アンドレ「へぇ、これが平和な世界の海か...」
海「もしかしてアンドレ!?何歳!?」

アンドレ「28だが」

海「えぇ!?オレんのとこの世界線だと普通に学生してるのに!?年齢補正エグくね!?」

アンドレ「なぁカーリア。本当にコイツ海なのか

カーリア「間違いないかと

アンドレ「マジかよ

シーリャ「はじめまして海さん!シーリアです!」

海「おう!シーリャも警察なのか〜。もしかして生徒会メンバーは全員警察?」

海「はっちょっと待て、アンドレ、にゅんにゅんゲームって知ってるか?!」

アンドレ「なんだそれ」

海「嘘だろこれじゃ誰ともにゅんにゅんゲーム出来ねぇじゃんどうなってるんだこの世界は!!」

妖華「なんかこの海は陽キャサングラスって感じやな」

海「お前妖華か!よくオレのあだ名知ってるな?」

妖華「嘘やろ当たってるんか」
海「なんかみんな面影あるし...え、もしかして一番変わってるのオレ!?」

全員が頷いた

うっそぉ。どんだけ平和ボケしてるんだオレは

海「こっちの世界のオレはみんなから見てどんな感じなんだ?」

シーリャ「凄く真面目で」

アンドレ「色んな仕事をしてて」

カーリア「よく残業してる」

妖華「天才少年?」

海「天才少年以外オレと真逆でウケる」
海視点
生徒会室
海「何この仕事量...。エナドリ1本もいらないなんてことあるの?」
シーリャ「えっ?」
海「こっちのオレはこんな量で面倒くさいってサボってるのか。今度あった時色々言っておこう」
アンドレ「仕事早いな...。いつもならこの倍の時間かかってるぞ」

海「嘘でしょ...」

オレはちらっと横にいるアンドレさんを見た

アンドレ「...どうした?」

海「いや、オレの世界ではアンドレさん28だから。なんか学生やってるの新鮮で...」

アンドレ「28?」

海「28」

アンドレ「太陽暦で?」

海「太陽暦で」

アンドレ「マジかよ」

海「他に仕事ない?暇だから何かやりたい」

陸「その言葉にぃにの口から初めて聞いた」

シーリャ「仕事じゃなくて、相談なんですけど...。この世界の海さんを大人しくさせる方法はありますか?あとサングラスを外させる方法も」

海「そうだな...」

つまりオレがウェイ系の頃にされたら大人しくなる事を教えればいいんだから...えっと

海「まず手足翼を固定」

シーリャ&アンドレ&陸「「「手足翼を固定」」」

海「電気を消して一人にする」

3人「「「電気を消して一人にする」」」

海「仕事をさせたいなら手だけ解放。その部屋に仕事を放り込む。多分オレならこれでやる」

陸「物騒」

海「だいぶ平和な案にしたはずなんだけど...。ならただこれの倍以上の仕事を出して、終わらないと帰らせないって言ったら真面目にやるんじゃないかな」

海「サングラスは多分無理。オレの一部みたいな物だと思うから」

3人「「「100万回は聞いたセリフ」」」
ウェイ系海視点
海「おかしい。おかしい。この仕事量は流石におかしい。なんで夏休みの宿題より多いんだよ」

カーリア「飛竜様が『オレにやらせて』って言ったからですわ」

海「この世界のオレ狂ってるだろ。流石に止めろよコレは」

シーリャ「止めたんですけどね...」

アンドレ「止まってくれないんだよな...」

海「寝てるのかこれ。寝れるのかこれ」

カーリア「流石に6徹していた時は無理にでも寝かせましたわ...」

海「6徹....っ!?無理無理死んじゃうって」

え、本当に終わる気しないんだけど

海「ちなみに、今日の仕事はいつものオレならどんくらいで?」

アンドレ「ざっと3時間で」

海「オレ6時間やっても終わらないんだけど何者なのこの世界のオレは」

シーリャ「早めに終わった時は戦闘訓練してるか明日の分までやるかですかね」

海「それだいぶヤバい。日向で干したフッカフカの布団を用意しておくと良いぞ」

カーリア「何故ですか?」

海「あったかくていい匂いするから。上から被せれば2秒で寝る」

アンドレ「なるほど。確かに安めって言ったら海は日向にいること多いわ」

シーリャ「寒がりなんですかね」

海「それもあるな。とにかく寝かせたいときはフッカフカの布団!それさえあれば寝るから!」
海視点
陸「我が家よただいま〜!」

海「5時か。早すぎるくらいだね。早めに夕飯食べようか」

陸「よし!作ろー!」
平和だな...
陸「うん!今日もいい出来だ♪」

海「...明日になったら戻ってるのかな」

陸「にぃに...」

陸「あのさ、私、にぃにの事自慢に思ってるよ」

?急にどうしたんだろう

陸「頭もいいし、かっこいいし、優しいし!」

海「ちょ、照れるからやめて...っ!」

陸「もし生まれ変わっても、私はにぃにの妹になるから!!そっちの私は、にぃにを守れて誇りに思ってると思うよ?」

海「...本人が言うと説得力が違うね。ありがと、陸」

陸「えへへっ!どういたしまして!♪」


お風呂に入り、もう寝る時間になってしまった

海「陸、おやすみ。会えてよかった。今日は最高の日になったよ」

陸「うんっ!おやすみ!私も楽しかった!」

服は学ランに油性マジックペンで一言書いてから眠った
ウェイ系海視点
海「仕事終わったぞおんどりゃあ!!ただいま!!」

空「おかえり~。今日のご飯はあたしと風兄が作っておいたから!」

海「マジ?楽しみ〜」

風「遅かったな」

海「本当だよ...なんで同じ年齢なのにこの世界のオレはこんな仕事量出来るんだよ...」

カーリア「とりあえずフッカフカの布団を押し入れから出してきましたわ。干しておきましょう」



空「いよっしゃ出来たぞ!!」

カーリア「美味しいですわ」

風兄「割と上手くできたと思ってる」

海「コレは何の唐揚げだ?」

口の中に唐揚げを入れた途端、辛さが広がった

空「唐辛子のタバスコあえ唐揚げ」

海「覚えとけよ空!!!うおおおおお水ううううう!!!」

とりあえず飯を食い終わり、風呂に入った

海「おやすみ〜」

パーカーに油性マジックペンで一言書いてから、オレはベッドにダイブした
次の日

海視点
この内装...。竜胆だ。元の世界線に帰ってこれたのかな
リビングに向かうと、空がいた
海「おはよう」

空「...コレはどっちの海だ」

海「普通のオレだよ。朝ごはん作ってくる」

空「風兄!!!!海が帰ってきた!!!!!」

カーリア「おかえりなさい飛竜様。ところで服に書いてある文字は?」

え?服?

オレは服を見下ろした
ウェイ系海視点
お!!我が家だ!!!!
星のサングラスをかけて、リビングに向かう

海「おはよー」

陸「に、にぃにが帰ってきた!!!」

海「おーうただいまー!陸〜!会いたかったぜ〜!!!」

陸「というか服に書いてある文字何?w」

は?服?まさか...!
“寝ろシスコン”

”働けサボり魔“


「「油性マジックで書くなよバカ...!!!」」
その後
「海、今回仕事多いからな。終わるまで帰さねぇぞ」

「はぁ?!いつもの2倍じゃん!!?ふざけてる余裕はなさそうだな...!!!」

「「「凄い真面目にやってる」」」



「海さん寝てください!(天日干しフッカフカ布団を覆いかぶせる」

「うわっ急にどうしたのシーリャさ.....」

「「「寝た」」」
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まさかの続編
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実は前回も今回もコピペネタ入ってたの気づきましたか?
レミ☆(ぬし)
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とりあえず2人の海くんが書けて楽しかったです!

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