飛行機を降りて、居たと言う場所へ向かう
今度はフェリーターミナルの近くらしかった
たまたま居合わせたかも知れないいれりすに感謝する
フェリーの近くと言う事は、どこか島へ行ったのかも
その場所につき、いつも通りその場の人に聞いてみる
人選びや言い訳にも慣れた物だ
もう数パターンのテンプレートが存在している
言葉や口調に気をつけながらテンプレートを話す
絶対、このチャンスを逃したくない
この場所で話しかけた4人目
探し始めてからで考えたら、もうわからなかった
船に揺られながら海を眺める
私はどこへ向かっているのだろう
行く先は明確なのに、なんだか曖昧な気がした
きっと疲れすぎたせいだろう
推しの失踪が判明した時とはまた違う辛さだ
足を休める為にも座り、目を瞑った
きっと酷い顔をしているんだろうか
一応化粧はしてるけど、疲れた顔をしていると思う
フェリーを降りてすぐ現地の人に聞いてみる
近くに民宿をやっている家があると教えて貰った
すぐにそこへ行き、突然だけど3週間泊まれるか聞いてみる
突然な上に長いのに、オーナーさんは笑顔で迎え入れてくれた
荷物を置いてすぐ外に出る
1秒たりとも無駄にしたく無かった
今までで1番希望のある場所なんだ
「愛してる」その想いだけを胸にまた足を動かす
生きていますように
それを願って、ただがむしゃらに生きている
欲を言うなら、また輝いて欲しい
でもそんな我儘言わないから
オーナーさんの笑顔に見送られ、また外に出る
溜め息を吐いて、空を見上げた
今日は嫌なくらい、快晴だった
午前中を歩き終わり、お昼ご飯を買いに商店街の様な場所へ向かう
ご飯の時間は、ちょっとだけ休める
商店街へ向かう時
私は、見覚えのある人とすれ違った
絶対に忘れられない、私の大切な人と
すぐに振り返り後をつける
まだ確証は無かった
でもあの顔、身長差、少しだけ聞こえた声
間違いないんじゃないかって
心臓が、馬鹿みたいに五月蝿く叫んでいた
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!