第11話

10 .
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2026/07/05 08:28 更新






    萩原あなた / 現在 ___
    佐藤さんの車の元へ移動する。
    その車が見覚えのある形をしていて、思わず
    聞いてしまった。

    だって、その車が ..... 兄の一番好きだった、


あなた .
 この車、「 RX-07 」ですか? 
あなた .
 まさにスピリット・オブ・ゼロゼロ戦の魂
 宿した名車だと兄はずっと言って 
 ました



    だから、私も車を買うときは必ずこの車種に
    しようと考えていた。

    徹底的な軽量化が施された車体は、戦闘機の
    「 ゼロ戦 」から着想を得た。
    だから、「 ゼロ戦の魂 」を宿していると
    言われているんだ。

    そう、兄からずっと聞かされていたから。


佐藤 美和子 .
佐藤 美和子 .
 あら、そうなの? 
佐藤 美和子 .
佐藤 美和子 .
 この車は父さんからの形見だから 
 私はよく分からないんだけどね
あなた .
 そうだったんですか ..... 



    形見 ..... ということは、佐藤さんのお父さん
    はもう亡くなっているんだろう。

    お互い大変だな。大切だと思う人が、次々と
    いなくなってしまうのだから。


佐藤 美和子 .
佐藤 美和子 .
 さ、乗って 
佐藤 美和子 .
佐藤 美和子 .
 ついでに出しちゃうわよ 
あなた .
 あ、はい ..... 
 
あなた .
 ( 私のバイク ...... ) 


















































    誰も一言も言葉を発さない静まり返った車内
    で、ついに佐藤さんが口を開ける。

     ..... 後部座席、誰かいるな。
    恐らく、さっきのメガネの少年だろう。


佐藤 美和子 .
佐藤 美和子 .
 それで、杯戸ショッピングモールで 
 何かあったの?
あなた .
 ...... その前に、  



あなた .
 乗る車でも間違えたのか? 
あなた .
 少年 

 えっ、  
佐藤 美和子 .
佐藤 美和子 .
 え? 



    佐藤さんがバックミラー越しに後部座席の方
    を見る。やっぱり君だったか。

    座席の足元の所に、メガネの少年が肩身狭そ
    うに座っていた。


佐藤 美和子 .
佐藤 美和子 .
 コナンくん!?!? 
 なんで ......
あなた .
 コナン ...... 
江戸川 コナン .
江戸川 コナン .
 ボ、ボク江戸川コナン ..... 
 よろしくね、あなたさん、? 
あなた .
 ほどほどにね 



    これまたかなりのキラキラネームが来たな?
    「 江戸川乱歩 」に「 コナン・ドイル 」
    親はどう思って名付けたのだろうか。

    いや、この場合は少年自らこの名前を付けた
    のか??


あなた .
 ( あの時は工藤新一って ..... ) 
あなた .
 ( なにか訳があるのか? ) 



    子供とは言っても、この少年は齢十七の高校
    二年生だと思えばいい。
    特に大きな証拠があるわけではないけど .....

    七年前に会ったことは絶対に忘れないから。
    「 工藤新一 」くん?


あなた .
 まぁ、もう時間が無いので 
佐藤 美和子 .
佐藤 美和子 .
 ごめんね、あなたちゃん 




あなた .
 人には必ず、知られたくない 
 タブーがあること
あなた .
 これを覚えて、次からは 
 気をつけてね
江戸川 コナン .
江戸川 コナン .
 う、うん ...... 



    「 やっていいこと 」と「 だめなこと 」
    を覚えさせなければいけないな。

    まぁ、今はもうそんなことどうだっていいさ。


    問題は三年前のあの出来事。
    私に掛かってきた、一本のたった三分間だけ
    の電話のこと。


あなた .
 三年前のあの日、  
あなた .
 二人目の警察官が亡くなった日 



あなた .
 正午僅か四分前でした 
あなた .
 電話がかかってきたんです、彼から 





    萩原あなた / 三年前 ___






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