第38話

3️⃣7️⃣
166
2026/01/21 11:03 更新
あなたside..






ともやだった
いざ目の前に彼がいると頭が真っ白になった



最後にあったのがもういつか覚えていないし.彼はアイドルになってから前よりももっとかっこよくなった


それなのに.その雰囲気は前と何も変わらない

派手なシルバーになった髪色でもあどけなさが残ってた









    



tomoya
tomoya
tomoya
tomoya
あなたやんな?





彼は気づいてた。
ここは韓国なのに日本語で話した彼にもう言い訳が出来ないのはわかってた










それでも目は合わせられない
やっぱりまた会う資格が私には無いとしか思えない

咄嗟に出た言葉は 人違いです だった









ここまで来て引き返した自分があほらしい
というか意気地無しだ






(なまえ)
あなた
..








あの中にはきっとともやだけじゃなくて.ゆうひだって
彼らの大切なメンバー達がいたはず

そこに入ることは邪魔をしてしまうんじゃないかって不安で押しつぶされそうだった












(なまえ)
あなた
..自意識過剰にも程があるよね.




エレベーターで上がった先
どこかなんて全く知らない










ふと我に返った


なにしてんだわたし。スタイリストになるためにここに来たんじゃないの?

私情を持ち込んで来たのが恥ずかしくなる






アイドルとして世界に一生懸命立ち向かうともやに.私なんて眼中にあるものだろうか




よく考えたらひとりでまた会えるって舞い上がって.勝手に逃げて . 彼にとっちゃいい迷惑だ















(なまえ)
あなた
もう.やんなる..







頭を抱えてふと地面にしゃがみこんだ時
確かに声は聞こえた
       












「やっと見つけた」



















なんで.









(なまえ)
あなた
.!






tomoya
tomoya
はあ..はあ








思わず立ち上がった
まただ.また彼は目の前にいる





逃げ腰で後ずさる私に対して
たしかに悲しい目で見つめる彼が目の前にいる












tomoya
tomoya
お願いやから.逃げないで













きゅっと胸が閉まる感覚.



自分でもわかる。 私怖いんだ
急に居なくなった自分がまたともやの前に現れて

と思えば逃げて.



自分の未来に向き合えない.
未来が怖い.自分が怖くて逃げるだけ。












分からないよ..どうするのが正解なのか


自分から会わない選択をしたのに.
とものこと忘れようとしてたのに.

月日が経てば経つほど好きが増えて
会いたいと思って,その中には



邪魔になりたくない


そんな思いがずっとある















だけどあなたは
tomoya
tomoya
なんで勝手に居なくなるんよ



tomoya
tomoya
あほー!!!











(なまえ)
あなた
..あほってなによ.!









私が作った壁をどれだけ隔てても
いつもぶち壊してきた










(なまえ)
あなた
こっちだって..










耐えてきた涙が溢れて,もうだめだった

やっぱともやには敵わない


















tomoya
tomoya
どれだけ心配したかって話!









ともだって泣いてた
ずっと見なかった涙を今この瞬間流してる











(なまえ)
あなた
ごめん.










それでもわすれてはいけない





どれだけ謝っても.どれだけ好きが溢れたとしても
昔とは違う

ともやはアイドルで私は一般人





もうこの事実が変わることは無いのだから

覚悟を決めた上で全部ともやに話した
私がここまで逃げた理由、スタイリストとして声をかけてもらったこと。















tomoya
tomoya
そっか.










ずっとふざけずに聞いてくれたともや
気づけば出た言葉は










(なまえ)
あなた
ありがとうほんとに





だった








tomoya
tomoya
なんかはずいなㅋ







くしゃっと笑うその顔がやっぱり昔と変わらなくて
でも彼の背中にはたしかに世界を背負ったリーダーの覚悟があって



戸惑うばかり











tomoya
tomoya
こっちこそね
tomoya
tomoya
ありがとう












同時にこの気持ちには蓋をしなくちゃ.絶対にそう思った瞬間だった。



プリ小説オーディオドラマ