第11話

キメツ学園 十
846
2020/03/07 15:12
あなたちゃんside
私は、放課後自分のクラスの教室を出て屋上に向かった。
屋上に向かう為、廊下を歩いていると私が歩いてる方向と反対側の方向から歩いてくる女子生徒がいた。
その女子生徒は誰か先生に頼まれたのかわからないけど、物凄い量の生徒達?のノートを一生懸命運んでいた。でも、あまりにも量があるからかその重さで今にも転びそうな感じだった。
あなた
あなた
あの、大丈夫ですか?良ければ、手伝いますよ!
煉獄さんとの約束があるのはわかっていたけど、どうしてもその女子生徒を放って置かなかったので、私はその子に声を掛けた。
女子生徒
あっ、大丈夫ですよ!だって、これ運んでって頼まれたのは私ですし。
あなた
あなた
でも、凄い量だし女の子一人で運ぶのは大変だと思うので、手伝わせてください!
一旦は、その女子生徒に断られたが、どうしても気になったので、もう一度お願いしたらその子は了承してくれた。
女子生徒
えっと…、じゃあ、半分持って頂いてもいいですか?
あなた
あなた
はい!わかりました!
私はそう言うと、ノートが大量にあるうちの半分を持った。
あなた
あなた
これは、どこまで運んだらいいですか?
女子生徒
職員室までです。
あなた
あなた
わかりました。じゃあ、一緒に行きましょう!
女子生徒
はい!
そうして、私とその子はノートを半分ずつ持って職員室に届けに行った。
先生
先生
おお〜、△△とあなたじゃないか。ノート持って来てくれたのか?ありがとな。じゃあ、気を付けて帰るんだぞ。
△△とは、手伝ってもらった女子生徒の名前です。
女子生徒
はーい。では、さようなら先生。
あなた
あなた
はい。さようなら、先生。
先生
先生
おう。
ガラガラ←職員室を出る。
女子生徒
あの、手伝ってくださってありがとうございました。
あなた
あなた
いえいえ、気にしないでください。困った時はお互い様です。
女子生徒
そんな、ありがとうございます。じゃあ、私はこれで帰りますね。
あなた
あなた
はい。じゃあ、また。
女子生徒
はい。
私はその女子生徒と別れて急いで屋上に向かった。
あなた
あなた
(お手伝いしてたから、ちょっと時間押しちゃった。)
屋上にて
私は屋上まで着き、屋上の扉を開けた。
あなた
あなた
(時間押しちゃったから煉獄さんいるかな?)
ガチャッ
扉を開けて屋上に出るとそこには屋上の柵に腕を置きそこからの景色を眺めている私の好きな人がいた。
屋上だからか太陽が出ていて、その太陽が彼の事を照らしているように見えた。
その太陽に照らされて彼の明るい色をした髪の毛がキラキラとして美しく見えた。
あなた
あなた
(綺麗……。)
そんな彼に見惚れていると、
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
!!
彼が私に気付き、こちらに振り向いた。
あなた
あなた
煉獄さん…。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
あなた!
私が彼の名前を呼ぶと、彼は私の名前を呼ぶとそのまま話を続けた。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
今日、放課後君にこうして屋上に来てもらったのは、伝えたい事があるからなんだ。
あなた
あなた
伝えたい事?
伝えたい事?なんだろう…。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
ああ、俺が今から言うこと、よく聞いてほしい。
私は煉獄さんのその言葉に思わず息を飲んだ。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
俺は…あなたの事が好きだ!
あなた
あなた
えっ?
私はその言葉を聞いて思わず驚いてしまった。
あなた
あなた
えっ、えっと…?
私は、あまりの驚きと嬉しさでなんて答えたら良いのか頭がパニックになってしまった。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
何度でも言う!俺はあなたが好きだ!あなたが良ければ俺と付き合ってほしい!
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
これではダメ…だろうか?
あなた
あなた
ポロッ…←涙が出る
私は、あまりの嬉しさに涙が出てしまっていた。
あなた
あなた
(あれ?なんか勝手に涙が…。)
その涙を自分の手で拭ったが、何故か拭っても拭っても全然涙が止まらなかった。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
!? すまない…、あなた。いきなりこんな事言われても困らせてしまうだけだよな…。良いんだ、無理はしないでくれ。
私が涙を流していたせいか煉獄さんはなんだか少し悲しそうな顔をしながらそう言って、屋上を出て行こうとしていた。
あなた
あなた
待ってください!
ギュッ
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
!? あなた!?
私は屋上から出て行こうとした煉獄さんに後ろから思いっきり抱きついた。煉獄さんは少し驚いていた。
あなた
あなた
私も…き…です。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
あなた
あなた
私も煉獄さんの事が好きです!
私も、煉獄さんに自分の思いを伝えた。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
!? それは…本当か?気を遣ってるとかではなくて本心か…?
あなた
あなた
本心じゃなかったらこんな事言いません!
煉獄さん達と一緒に住むようになってから…ずっと好きでした!
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
そ、そうなのか…///
私は煉獄さんに後ろから抱きついていた為、その時の煉獄さんの顔はよく見えなかったが、私の言った言葉に照れてるような気がした。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
じゃ、じゃあ、告白の返事は俺と付き合ってくれると言う事でいいか…?
あなた
あなた
はい!宜しくお願いします!煉獄さん!
私がそう言うと煉獄さんは私の方に振り向いた。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
好きだ…、あなた。
ギュッ
煉獄さんは私にそう言った途端、私の事を抱きしめた。
あなた
あなた
はい…。私もです。
私もそう言うと煉獄さんを抱きしめ返した。
この時の煉獄さんの体温は今までで一番暖かった。
作者
作者
今回はここで終わりです!
ここまで読んで頂きありがとうございました😊
どうですかね?ちゃんといい感じに書けたのかな?わからないや。笑笑 もし、良ければ、何か感想とか聞かせて下さいね!
では、また次回!

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