あなたちゃんside
私は、放課後自分のクラスの教室を出て屋上に向かった。
屋上に向かう為、廊下を歩いていると私が歩いてる方向と反対側の方向から歩いてくる女子生徒がいた。
その女子生徒は誰か先生に頼まれたのかわからないけど、物凄い量の生徒達?のノートを一生懸命運んでいた。でも、あまりにも量があるからかその重さで今にも転びそうな感じだった。
煉獄さんとの約束があるのはわかっていたけど、どうしてもその女子生徒を放って置かなかったので、私はその子に声を掛けた。
一旦は、その女子生徒に断られたが、どうしても気になったので、もう一度お願いしたらその子は了承してくれた。
私はそう言うと、ノートが大量にあるうちの半分を持った。
そうして、私とその子はノートを半分ずつ持って職員室に届けに行った。
△△とは、手伝ってもらった女子生徒の名前です。
ガラガラ←職員室を出る。
私はその女子生徒と別れて急いで屋上に向かった。
屋上にて
私は屋上まで着き、屋上の扉を開けた。
ガチャッ
扉を開けて屋上に出るとそこには屋上の柵に腕を置きそこからの景色を眺めている私の好きな人がいた。
屋上だからか太陽が出ていて、その太陽が彼の事を照らしているように見えた。
その太陽に照らされて彼の明るい色をした髪の毛がキラキラとして美しく見えた。
そんな彼に見惚れていると、
彼が私に気付き、こちらに振り向いた。
私が彼の名前を呼ぶと、彼は私の名前を呼ぶとそのまま話を続けた。
伝えたい事?なんだろう…。
私は煉獄さんのその言葉に思わず息を飲んだ。
私はその言葉を聞いて思わず驚いてしまった。
私は、あまりの驚きと嬉しさでなんて答えたら良いのか頭がパニックになってしまった。
私は、あまりの嬉しさに涙が出てしまっていた。
その涙を自分の手で拭ったが、何故か拭っても拭っても全然涙が止まらなかった。
私が涙を流していたせいか煉獄さんはなんだか少し悲しそうな顔をしながらそう言って、屋上を出て行こうとしていた。
ギュッ
私は屋上から出て行こうとした煉獄さんに後ろから思いっきり抱きついた。煉獄さんは少し驚いていた。
私も、煉獄さんに自分の思いを伝えた。
私は煉獄さんに後ろから抱きついていた為、その時の煉獄さんの顔はよく見えなかったが、私の言った言葉に照れてるような気がした。
私がそう言うと煉獄さんは私の方に振り向いた。
ギュッ
煉獄さんは私にそう言った途端、私の事を抱きしめた。
私もそう言うと煉獄さんを抱きしめ返した。
この時の煉獄さんの体温は今までで一番暖かった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。