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第7話

statice-6
10
2026/03/11 15:00 更新
inm
あなたの下の名前
あなた
あ、ライくん
あなた
待ったよね、ごめんね
inm
ううん、いま来たとこ
inm
行こっか





いつの間にか年をとってしまったオレ達は、晴れて春から

大学1年生になっていた。
別々の大学に通っているにも関わらず、週三でデートに行く

生活も先週で五か月目に突入している。





inm
今日はどうする?
inm
あ、なんか行きたいとこあるんだっけ
あなた
うん、最近気になってる純喫茶があって
inm
純喫茶ねぇ…行ったことないなぁ
あなた
でしょ、そうだと思ったの





しばらく歩いてたどり着いた純喫茶は、時間帯の影響か、

人が少なく、静かで、とても雰囲気が良かった。
奥の方の角の席に通され、向かい合って座る。
あなたの下の名前はパンケーキとクリームソーダ、俺はナポリタンを

頼んだ。





あなた
ライくんは、最近どう?
inm
最近どうって…一昨日も言ってたよ、それ?
あなた
…あれ…そうだっけ?
inm
二日じゃ何も変わらないよ





いや、ある。
実を言うと、めっちゃデカい出来事があった。
つい昨日、ヒーロー本部からうっすい封筒が届いた。
端的に言えば、いやそもそもの内容が端的だったけど、

オレがヒーローになることが認められた、というもの。
これは完全に小柳の入れ知恵。
卒業する直前に、置土産のように小柳が言った。
kyng
『お前、ヒーローとか向いてんじゃねぇの』
やりたいこともなかったし、小柳が言うなら、って

ほぼ何も考えずに応募した。
面接や体術、体力測定など、様々な選考をギリギリで突破。
場所柄、オレが得意とする機械はあまり受け入れられない。
それでも、それがオレの存在証明になるなら、





あなた
ねぇ、ライくん聞いてる?
inm
…っえ、ううん、聞いてるよ?
あなた
聞いてないでしょ、…もう

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