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それから、小瀧君はたくさん慰めてくれた。
何度も何度も「大丈夫大丈夫!」って。
ホント、優しいんだな…小瀧君。
だから、帰り道には、少しだけジョークも言えた。
あなた「小瀧君って、どうして彼女いないのか不思議だよ。イケメンで、背も高くて、勉強も運動もできて、優しくて、面白くて、、、」
指折り数えながら、たくさん浮かぶ長所。
小瀧「あなたちゃん、結構〜俺のこと知っとるんやな?w」
あなた「そう?w でもなんで?彼女作らない主義?」
小瀧「好きな子が俺のことを好きになってくれんとやからなぁ〜?」
あなた「好きな子いるんだ!?」
小瀧「おん。でも、毎年 決まった奴にバレンタイン渡しとるから、、ダメやろなww」
あなた「そっかぁ、その子一途だね!」
小瀧「せやねん。、、せやから協力したったのにな…」
あなた「え…」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。