第43話

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2023/08/12 15:00
朝起きたら、今日はプールの日だって秒で自覚する。


うわあ.........起きちゃった。学校休みたい。休もうかな。


それか言い訳を考えて.......


先生、お腹が痛いので.......で1日やり過ごせる。

女の子の日を考慮すると1週間休める。


プールは今週と再来週の2回だから、

とにかく今週休めたら半分終わる。


正直休む言い訳はなんでもいいから

変な時期のインフルエンザってことにしようかな。


休み方を調べようとスマホを手に取った。

するとLINEの通知が来てることに気づく。



「あなた、今日ちゃんと学校来るんやで?」


「プールもちゃんと入るんやで??」


「てかあんたがおらんと寂しいから絶対来て」





マユカからだった。


見透かされてる!!そして何かドキドキする!!


寂しいって何めっちゃ可愛いじゃん。ツンデレだなぁ。


私は「学校に行く」路線に、完全にUターンした。







マユカ
マユカ
おはよ。ちゃんと来たな
教室に入ると、前の席の誰かが私に声をかける。


.........メガネ!?


マユカはメガネをかけてて、一瞬誰か分からなかった。


今日プールだからか。いつもコンタクトなんじゃん......

しかもめっちゃ可愛い、破壊力がすごい。


普段のスッキリしたシャープな顔つきも好きだけど

大きめのメガネで一気に大人っぽく可愛くなってて


気付かぬうちに、しばらく見とれてた。
あなた

お.....おはよ。

あなた

メガネ可愛いじゃん

マユカ
マユカ
ほんま?笑
椅子から笑顔で見上げるマユカ。眩しい!!
マユカ
マユカ
なんか目ちっさく見えへん?
あなた

え、全然なんだけど。

こんなにマユカのビジュが良いなんて

プールの日もいいかも、なんて思っちゃうなあ。


リク
リク
マユカやばあっ!!メガネやん!!
私が着席すると同時にリクがこっちに来る。


そりゃそうだ、リクが惚れちゃうのも分かる。

現に私も惚れちゃってんだから。


でもその隣でマユカを直視できてないミイヒは???


ウチら3人、全員メガネマユカに撃ち抜かれてる。





あっという間に水泳の時間が来てしまった。

リク
リク
やったー!プールやプールっ!
あなた

行くのがまず面倒くさいんよ。

更衣室に向かう時、いつもの4人で移動してるけど

リクは明らかに元気があって

正直私は明らかに元気がなかったと思う。


それを見兼ねてかマユカが私の隣を歩いてて


ふとした瞬間に、手を握られた。しかも恋人繋ぎ。


当の本人は全く知らんぷりな顔だけど


手は離れないようぎゅっと握られてる。


こういう時だけデレを出してくるの本当にずるい.....!
ミイヒ
ミイヒ
ミイヒ水泳できひんっ。
ちょっと仲間がいて安心した。



更衣室に入って適当なとこにプールバッグを突っ込む。

隣はマユカ。あ、そういえば...........


この人背筋割れてたから、腹筋も割れてるんじゃないかって密かに思ってるんだけど


もしかしてバキバキ腹筋が見れるチャンス.......???


いやキモイな、って思いながら着替えを進める。
マユカ
マユカ
はあー、焼けたくないな。
マユカの腕は真っ白で、気を使ってるのがよく分かる。


顔もちゃんと白い肌だし、首も白いしデコルテも真っ白で.......

と自分の目線が下がってきてることに気づいて慌てる。


そのタイミングで彼女の割れた腹筋が視界に入って


やっぱり、と妙に感心する。


めちゃくちゃ鍛えてる感じ。マジでイケメンじゃん。


それがじっと見てたつもりは無いんだけど

お腹の中心に穴があることに気づいた。


ん?待って?これって.............


何故か鳥肌が立った。へそピアスじゃん.....!!


へそピまでしてたのこの子??
思わぬ所で不良の片鱗が見えてしまってドキドキする。

私が知らないだけで、舌ピとかもしてたり?


あと気づいてたけど、気づかないフリしてたけど

スタイルが良すぎる。それにこの可愛い顔が乗っかってる。


私の視線に気づいたマユカは

綺麗で大きめな手で私の目をそっと覆った。

視界が閉ざされる。そして顔が熱くなってくる。

マユカ
マユカ
なに?あなた。
小声で、私だけに聞こえるようにそう言ってくる。
あなた

いや、その.......なんでもないです。

マユカ
マユカ
うわぁ、変態や~。
分かってんじゃん!てか変態じゃないし!

そのニヤニヤするの辞めてくれないかな?

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