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第1話

呪いの言葉を添えて
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2024/07/21 07:48
      今日も銃撃戦を終え、
      お兄ちゃんの元へ向かう
あなた
お兄ちゃ〜ん
ギュッ
   私はすぐにお兄ちゃんを抱きしめに行く
太宰治(18)
怪我はないかい?あなたの名前
     そう言いながら私の頬を撫でる
あなた
うん、また死にそびれた
太宰治(18)
そうだね
   そんな風にいつもの会話をしていると
 ふいに後ろに気配がし、お兄ちゃんの後ろを見る
  そこにはお兄ちゃんに向けて銃を持っている
         敵がいた

   バンッ!!







あなた
太宰治(18)
あなたの名前ッ!?
  私はお兄ちゃんを庇い、お腹に銃弾を受けた
    倒れる私をお兄ちゃんが受け止め、
  ものすごい形相で敵に向かって銃を向ける

  バンッ!!

      また銃声が響き渡る
あなた
お兄……ちゃん
太宰治(18)
あなたの名前!!死ぬな、私を……置いて行かないで……

    お兄ちゃんは弱々しく言葉を吐く





あなた
おにい、ちゃん、やっと……やっとだよ
太宰治(18)
っ………
あなた
わ、たし、やっと死ねる
あなた
この生き、にくくて、だいっっ、きらいな、このせ、かいからおさらばできる
あなた
だから、おにいちゃん、笑って
太宰治(18)
     お兄ちゃんは私の言い放った
      言葉とは正反対の顔をする
     なんで喜んでくれないの?
     なんで笑ってくれないの?





  なんでそんなに性に合わない涙を流すの?
 私は死に際だと言うのに疑問で頭がいっぱいだった
   すると、お兄ちゃんが私の手を握る

太宰治(18)
……笑えるわけないだろう
   お兄ちゃんの涙が私の手の甲をつたる
       段々意識も薄れてきた
          すると、
 お兄ちゃんは私の意識を戻すように手を強く握る
太宰治(18)
私を……置いて行かないで……あなたの名前
       また弱々しくそう言う

        嗚呼、そうか
 お兄ちゃんは私が逝って、一人になるのが怖いんだ
       それに気づいた私は
   お兄ちゃんの手を弱々しく握り返した

あなた
だい、じょうぶ
あなた
おにいちゃん、には、織田作が、いる
あなた
ひとり、じゃ、ない

     言い聞かせるように言い放つ

あなた
だか、ら




      重い重い腕を持ち上げて
    お兄ちゃんの頬をそっと撫でる







あなた
わ、たしの、分まで










あなた
生きて

私は呪いの言葉を言い放ち、満遍の笑みでそう言った
      そして、意識を手放した
   その時のお兄ちゃんの顔は一生忘れない



     さようなら、大好きで、憧れで













    可愛くて、妬ましいお兄ちゃん♡


・太宰あなたの名前
・149cm
・16歳
・好きなものはお兄ちゃん、酒、紅茶、自殺
・嫌いなものは犬、お兄ちゃん以外の人間
           (例外あり)
 めんどくさいこと
・異能力は人生失敗
 触れた人の過去、未来、考えていることがわかり、
 五感を操作できる
・性格は穏やかでめんどくさがり屋のマイペースだが
 お兄ちゃん以外の人に興味はなく、大体が演技
   (例外あり)
・見た目は茶色のふわふわした長い髪に真っ白な
 長いまつ毛、真っ白な目
・頭がよく、太宰と違って運動神経がいい
また新作……
あ、これこの前出した中也の妹のやつの
太宰さんverです
なんか一様中也の妹のやつの派生なんですけど
あなたの名前ちゃんの性格がぜんっぜん違うので
内容も変える予定です
リンクの載せ方が今だにわかんないのでわかったら載せます
あと、くっそ投稿頻度遅いので
そこはよろしくお願いします

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