そんな話をしたあと家を出て学校に向かった。
校門を抜けると、人だかりが出来ていた。
この学校は冬休みの間にお祭りがある。
その中の名物リレー。
このリレーに参加した男女は結ばれるという噂が流れている。
そう言って教室に入る。
珍しく女子の大群が居なかった。
3人は仲良くお喋り中。
私達は授業を受け、昼休みになる。
そう言うと2人は教室を出て行ってしまった。
という事で私は春くんと食べる事になった。
2人で屋上のベンチに座ってお弁当を開く。
春くんのお弁当は相変わらず綺麗だ。
私達はたわいのない話をしてお弁当を食べ終えた。
私は前に出て外に向かって話した。
私はおそるおそる後ろを振り返った。
驚いた顔でこちらを見る。
勿論春くんもあのリレーの噂を知っている。
春くんの微笑みは誰よりも優しくかっこよかった。
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そうやって私達は冬休みを迎え。
お祭り当日。
春くんの目の色が変わった。
春くんの目は輝いていた。
そう言えば春くんのバスケシューズはボロボロだったんだっけ?
いよいよ始まる。
観客席には皆と健太郎も居た。
リレーのルールは簡単。
ただの借り物競争。
借りたものをもって1番早くゴールにたどり着いた人が優勝。
そして、今ピストルが鳴り響く。
1人紙を2枚引いて合計4つをもってゴールに向かう。
私の紙は仲のいい友人とヤンキー?
私は春くんに目を向ける。
春くんの紙には静かな人と優しい人。
勿論私達は彼らの元に向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。