スキー場
私以上に雪景色を見てはしゃぐテヒョナを見て気まずさなんてどうでもよくなった
景色だけであんなに喜んでくれる彼を見ていたら悩んでいた自分がバカみたいだ
スキー道具を借りてゲレンデを滑る
何回か上から滑ると体が慣れて少しだけ昔の感覚が戻ってきている
上に行く途中、ゴンドラから見た景色がすごく綺麗でカメラのシャッター音が止まらなかった
テヒョナとのツーショットも撮ったし今日のミッションはほぼ終わりかけていた
なんてカップルみたいな会話をしていると目的地に着いてしまった
宙ぶらりんで怖かったけどテヒョナと話していたらあっという間だった
午前中からずっと遊び続けて気づけば夕方になっていた
体力のある2人でもさすがに限界が来ていた
こうやって推しとまた遊びに行く予定が出来ると嬉しくなって待ち遠しくなる
口約束なのについウキウキしてしまう
なんて出発前は言ってたのに10分で寝てしまった
余程疲れていたのか、今日で疲れてしまったのか
ステージでは大人びた顔をするのに今は年相応に見える
厳しい大人の世界に来るのが早すぎたが故に無理をさせてしまっている
たまには年下の顔を見せてね
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。