第15話

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2024/06/13 08:10













ゆ う
ゆ う
あなたの下の名前ちゃん...!














(なまえ)
あなた
ん?何〜?














ゆ う
ゆ う
いや、重岡先輩...












(なまえ)
あなた
ん?あぁ、











ゆ う
ゆ う
気づいてた!?











...?











ゆうちゃんは何を言ってるんだ...?












(なまえ)
あなた
?奢ってくれたね!笑やったぁ!












ゆ う
ゆ う
気づいてないか!やっぱり












(なまえ)
あなた
なんの事?













ゆ う
ゆ う
んー。内緒にしておく。













(なまえ)
あなた
え!そんなこと言われたらもっと気になるぅ!














ゆ う
ゆ う
はいはい。












(なまえ)
あなた
教えてくれないの!?なんでー!
















ガラガラガラ
こ た き
こ た き
おかえり!
か み や ま
か み や ま
おかえりー!













ふ じ い
ふ じ い
あ、

(なまえ)
あなた
!?













え...












いつの間に...!?













だからか...












女子多いなと思ったけど。













ゆ う
ゆ う
おー!?












ふ じ い
ふ じ い
あなたの下の名前、今日一緒に帰れる?













(なまえ)
あなた
あ、はい。はい。帰れますっ。













ふ じ い
ふ じ い
良かった。じゃあ、また











(なまえ)
あなた
はい。またっ

















こ た き
こ た き
先輩と帰るのかー












か み や ま
か み や ま
なんか動揺しまくってない?あなたの下の名前












ゆ う
ゆ う
それな!え、もしかして...好き!?
















(なまえ)
あなた
...なわけないでしょっ!
















あっはははははは、、、













ってなんか誤魔化そうとしてる自分が...

















┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈











「気をつけて帰れよー」












先生の声がよく聞こえる門の前で私は












立って先輩を待っていた。












なんか胸がドキドキしてしまっているのも、











先輩の周りにいる女の子たちに少しモヤモヤしてしまっているのも












今までには感じていなかった心情で。













なんでこんなふうに思っているのかも












よく分からない。














ふ じ い
ふ じ い
あなたの下の名前、おまたせ。














名前を呼ばれて少しドキッと心臓が大きく動いたような気がした。















(なまえ)
あなた
いえ、大丈夫です、















ふ じ い
ふ じ い
あなたの下の名前いちごミルク好きなの?











(なまえ)
あなた
はい、!大好きです、


(なまえ)
あなた
なんで知ってるんですか?












ふ じ い
ふ じ い
教室であった時、持ってたから。












(なまえ)
あなた
今日はゆうちゃんが奢ってくれるはずだったんですけど、重岡先輩が奢ってくれて。













ふ じ い
ふ じ い
しげが...?













(なまえ)
あなた
はい。












藤井side











しげが...











か。












最近、俺に少し冷たい気がしてた。












しげは結構ずっと一緒にいる俺にすら奢ることは少ない。











ましてや会って間もない人に奢ることなんて珍しすぎる。











(なまえ)
あなた
...先輩?












考え事をしているからか顔が暗い。













ふ じ い
ふ じ い
あぁ...ごめん












いつもは上から来るのに...











ぼーっとしてる先輩。











どうしたんだろう...












そんなうちにほぼ話さずに











家へと着いてしまった。













ふ じ い
ふ じ い
また明日













その頃には











いつもの先輩になっていた。
















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