...?
ゆうちゃんは何を言ってるんだ...?
ガラガラガラ
え...
いつの間に...!?
だからか...
女子多いなと思ったけど。
あっはははははは、、、
ってなんか誤魔化そうとしてる自分が...
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「気をつけて帰れよー」
先生の声がよく聞こえる門の前で私は
立って先輩を待っていた。
なんか胸がドキドキしてしまっているのも、
先輩の周りにいる女の子たちに少しモヤモヤしてしまっているのも
今までには感じていなかった心情で。
なんでこんなふうに思っているのかも
よく分からない。
名前を呼ばれて少しドキッと心臓が大きく動いたような気がした。
藤井side
しげが...
か。
最近、俺に少し冷たい気がしてた。
しげは結構ずっと一緒にいる俺にすら奢ることは少ない。
ましてや会って間もない人に奢ることなんて珍しすぎる。
考え事をしているからか顔が暗い。
いつもは上から来るのに...
ぼーっとしてる先輩。
どうしたんだろう...
そんなうちにほぼ話さずに
家へと着いてしまった。
その頃には
いつもの先輩になっていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。