何故か
私は、この星空を邪魔する雪が嫌いだ。
訳…は
あまり思い出せない。
私たちの住んでいる所は市街地の方だからか、尚更雪を見ることはあまりない。
だからか別に雪が嫌いな訳では無い。
本来ある筈だった「星空」を覆ってまで降る雪が
とてつもなく冷たく感じて───
星が見れなくなるのがショックなだけ?
こんな格好つけた様なことを言って誤魔化してるだけ?
不貞寝と言わんばかりに寝入った私は夢を見た気がした。
見覚えがあるようなないような
そんな女の子とショッピングに行く夢を見た気がした。
気づくと日が変わっていた。
外は
雪なのに、晴れている不思議な光景だった。
もしもの為に、寝ていても起こさないように
私はそっとテントのドアを開ける。
どの部屋も静寂があるだけだった。
家族は寝ているようだったので
他の地区の様子を見ることにした。
…
…
どうやら他の組もそれぞれのテントで
寝ているようだ。
ちょっとくらい、バレないよね?
神様が晴れさしてくれたのかなぁ?
そんな妄想を膨らませながら見上げる雪の降る冬空は
星が一層煌めいて見えた。
夢に出てきた女の子…見覚えがある気がする。
そういえば前…なんか見覚えあるような名前を言った気がする
「過去の事」を思い出すのは辞めることとした。
もう数時間で夜が明けるし、何より早く寝ないと
バレてしまいそうなので寝ることにする。
寝かせておこうか…。
天翔は姉の寝顔を見て、そう強く思った。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。