とある日の放課後
今日は1月21日。今日から冬休み明けの学校だ。
キャンプの後の生活は本当に忙しかった…。
星見る少女にアイドルに…やる事が多いし冬休みもあるわで
こうして学校に行くのは久しぶりだった。
2月14日…?2月…、あそういえばテストからそろそろ4ヶ月だ…。テストか…
なんかあったっけか…?
バレンタイン…。キリスト教圏の祝日で主に欧米で、毎年2月14日に行われる、家族や親友と祝う日?
何気にバレンタインの日に誰かに何かをあげたことがなかったかもしれない。
意外とバレンタイン未経験の人は多いだろうと、おもむろにスマホを取り出し検索をする。
未経験の人は多いだろうと思っていたはずが、
男子はともかく女子は所謂「友チョコ」をお互いにあげる人が多くいるようで、半数以上だった。
今まで受け取ることもなかったし、貰ってもお返しするのを忘れていたかもしれない。
…
…
嘘…ライブに来てたとか知らなかった…。
そんなに仲良くないから来るとは…。
そうだった。ここ「櫻高等教育学園」は
芸能関係者…インフルエンサーやアイドル、俳優など
「表舞台」に立つ高校生も多く在籍している。
神珠星凪もそのひとりだ。
だから冬休みもズレている。
人混みの多い時期と被らぬ様に。
私は悩んだ末
バレンタインくらい知ってる。
別にモテなかった訳じゃないけど、チョコ未経験なんだから関係ない…。
と、僕は思いながら返事をする。
こいつは有名インフルエンサー「さくさくくっきー」こと、管寧朔音と、ファンから呼ばれる名前が「せななん」こと神珠星凪からのチョコが欲しいらしい。
彼女達は誰もが知る位の人な為
そう思うのは彼だけでは無いはず。
それにしても、クラスメイトとはいえさすがにその呼び名は引くわ…。
バレンタインについて色々考えてみるが、未経験が大きすぎて正直めんどくさいので考えるのをやめた。
私はあまり人気のない家に帰宅する。
私は毎年数え切れない程のチョコを持ち帰る弟に相談をすることにした。
…
…
姉はやっと「例の人」にチョコをあげることにしたらしい。
死ぬほど待ちわびた気分だ。
まあ…手作りに少しの落胆をしつつも、私は料理がまあまあ好きなので楽しみだった。
と、姉はスマホを見せつけてきた。
なんだか市販もデコレーションとして混じっていて楽そうで映えそうなお菓子だ。
お菓子も決まったことだし、僕は自室に戻ろうとした。
ガサゴソ音がすると思ったら、姉は髪を結び直してエプロンを付け始めた。
なぜこの姉は「試験前」なのに呑気にチョコ作りをしようとしているのか。
何故まだまだバレンタインまであるのにチョコを作るのか。
腐るよ。
僕には到底理解できそうもない。
勉強始めるか…。
テストまで残り 「23日」
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。