第5話

第4話 初々しいバレンタインとほんの少しの憂鬱
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2025/05/07 13:00 更新
とある日の放課後
管寧朔音
管寧朔音
せなーーー!
管寧朔音
管寧朔音
なんか久しぶり?
神珠星凪
神珠星凪
あーまあそうかもね?
今日は1月21日。今日から冬休み明けの学校だ。
キャンプの後の生活は本当に忙しかった…。

星見る少女にアイドルに…やる事が多いし冬休みもあるわで
こうして学校に行くのは久しぶりだった。
管寧朔音
管寧朔音
星凪、2月14日はなんの日か知ってる?
2月14日…?2月…、あそういえばテストからそろそろ4ヶ月だ…。テストか…
神珠星凪
神珠星凪
テストの日。
管寧朔音
管寧朔音
…いやああああてすとだ…!!!!
管寧朔音
管寧朔音
なんで思い出させんの!?
神珠星凪
神珠星凪
朔音頭いいから大丈夫でしょう?
管寧朔音
管寧朔音
星凪は本当にバカだもんね。
神珠星凪
神珠星凪
実際そうなのよ。
管寧朔音
管寧朔音
ってちがーう!!
なんかあったっけか…?
管寧朔音
管寧朔音
バレンタインだよバレンタイン!
バレンタイン…。キリスト教圏の祝日で主に欧米で、毎年2月14日に行われる、家族や親友と祝う日?
何気にバレンタインの日に誰かに何かをあげたことがなかったかもしれない。
意外とバレンタイン未経験の人は多いだろうと、おもむろにスマホを取り出し検索をする。
未経験の人は多いだろうと思っていたはずが、
男子はともかく女子は所謂「友チョコ」をお互いにあげる人が多くいるようで、半数以上だった。
神珠星凪
神珠星凪
管寧朔音
管寧朔音
今年星凪にあげて大丈夫?
神珠星凪
神珠星凪
くれるの!?
今まで受け取ることもなかったし、貰ってもお返しするのを忘れていたかもしれない。
神珠星凪
神珠星凪
やべー…超失礼かも。
管寧朔音
管寧朔音
楽しみにしててよねっ。
神珠星凪
神珠星凪
勿論〜♪
管寧朔音
管寧朔音
あ、あと
管寧朔音
管寧朔音
「例のあの人」にはあげないのー?
管寧朔音
管寧朔音
毎年あげてないけどさあ、今年はくれてやったら?
ライブも見に来てたよ?
神珠星凪
神珠星凪
えっ!?
嘘…ライブに来てたとか知らなかった…。
そんなに仲良くないから来るとは…。
神珠星凪
神珠星凪
…でもチョコあげていいのかな?アイドルがチョコあげるとか法犯さない?
管寧朔音
管寧朔音
そんなん犯罪だったらこの世の中どうなってると思ってんの?
管寧朔音
管寧朔音
大体、アイドルだって1人の女の子なんだしさあ、恋愛することもあるし
管寧朔音
管寧朔音
何よりここはタレントやインフルエンサー…「芸能関係の仕事をしてる人も通う学校」なんだよ?
そうだった。ここ「櫻高等教育学園」は
芸能関係者…インフルエンサーやアイドル、俳優など
「表舞台」に立つ高校生も多く在籍している。
神珠星凪わたしもそのひとりだ。
だから冬休みもズレている。
人混みの多い時期と被らぬ様に。


私は悩んだ末
神珠星凪
神珠星凪
くー…
神珠星凪
神珠星凪
ああげるかぁぁ…
管寧朔音
管寧朔音
そのいきだよっ!
生徒
なあお前、2月14日がなんの日か知ってるか?
結城葉琉
結城葉琉
…え、テスト?
生徒
なんでそんな現実的なの?
生徒
ば れ ん た い ん!!
結城葉琉
結城葉琉
ああ…うん、それがどうかした?
バレンタインくらい知ってる。
別にモテなかった訳じゃないけど、チョコ未経験なんだから関係ない…。
と、僕は思いながら返事をする。
生徒
やっぱさー、「さくさくくっきーちゃん」と「せななん」からは欲しくない?
こいつは有名インフルエンサー「さくさくくっきー」こと、管寧朔音と、ファンから呼ばれる名前が「せななん」こと神珠星凪からのチョコが欲しいらしい。



彼女達は誰もが知る位の人な為
そう思うのは彼だけでは無いはず。

それにしても、クラスメイトとはいえさすがにその呼び名は引くわ…。
結城葉琉
結城葉琉
そうなんだ…。
生徒
お前モテそうだけどなー。
結城葉琉
結城葉琉
…チョコねえ。
バレンタインについて色々考えてみるが、未経験が大きすぎて正直めんどくさいので考えるのをやめた。
神珠星凪
神珠星凪
ただいまー。
私はあまり人気のない家に帰宅する。
神珠天翔
神珠天翔
おかえりお姉ちゃん。
私は毎年数え切れない程のチョコを持ち帰る弟に相談をすることにした。
神珠星凪
神珠星凪
ねえ…かける
神珠天翔
神珠天翔
何?急に改まってさ。
神珠星凪
神珠星凪
そ、その…チョコって…美味しい?
神珠天翔
神珠天翔
…は?
神珠天翔
神珠天翔
ああ…そういうこと。
姉はやっと「例の人」にチョコをあげることにしたらしい。
死ぬほど待ちわびた気分だ。
神珠天翔
神珠天翔
まあ…本命で貰って嬉しかったのは手作りのかなー。
神珠星凪
神珠星凪
やっぱ手作りかぁ…。
まあ…手作りに少しの落胆をしつつも、私は料理がまあまあ好きなので楽しみだった。
神珠星凪
神珠星凪
じゃあ…これ作ろうかな?
と、姉はスマホを見せつけてきた。
なんだか市販もデコレーションとして混じっていて楽そうで映えそうなお菓子だ。
神珠天翔
神珠天翔
テストあるんだしそんなもんでいいんじゃない?
お菓子も決まったことだし、僕は自室に戻ろうとした。



ガサゴソ音がすると思ったら、姉は髪を結び直してエプロンを付け始めた。
神珠天翔
神珠天翔
ちょ、ちょっとまってお姉ちゃん。
神珠天翔
神珠天翔
まさかとは思うけど、今から作ろうとしてる?
神珠星凪
神珠星凪
何当たり前のこと言ってんの?
なぜこの姉は「試験前」なのに呑気にチョコ作りをしようとしているのか。

何故まだまだバレンタインまであるのにチョコを作るのか。

腐るよ。

僕には到底理解できそうもない。
神珠天翔
神珠天翔
勉強してください!!
勉強始めるか…。


テストまで残り 「23日」

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