第58話

第47話 風邪引いたって本当?
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2024/12/01 11:17 更新



翌日



教室には、いつものような賑やかさが戻っていた
誰かが笑い声を上げるたびに、それが伝染するように次々と冗談や会話が飛び交い、活気に包まれている




だけど、今日
いつもと違うのは……





安西
安西

そうだ楡井!
楡井秋彦
楡井秋彦
ふぁい!
安西
安西
桜から連絡きた?
楡井秋彦
楡井秋彦
いえ…それが既読もつかないんです
(なまえ)
あなた
桜君…今日はどうしたんだろうね




そう、桜君が学校に来ていないということだ



安西
安西
ケンカのあと結構落ち込んでたみたいだし…
心配なんだよな…
(なまえ)
あなた
じゃあ、電話かけてみる?
楡井秋彦
楡井秋彦
そうですね、かけてみましょうか



楡井君がスマホを取りだして、桜君に電話をかけた



楡井秋彦
楡井秋彦
もしもし桜さん
今大丈夫ですか?
楡井秋彦
楡井秋彦
えっ!?どうしたんですかその声!?
ちょ、さく…



プツ
ツーツーツー…



楡井秋彦
楡井秋彦
あっ…
(なまえ)
あなた
切れちゃったみたいだね
(なまえ)
あなた
桜君どうしたって?
楡井秋彦
楡井秋彦
それが寝てたみたいなんですけど…
楡井秋彦
楡井秋彦
多分、桜さん風邪引いたみたいです
(なまえ)
あなた
えっ!?

















楡井秋彦
楡井秋彦
…流石にこれは買いすぎでは…
遠足に行くんじゃないのに…
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
みんな桜君が心配なんだよ
(なまえ)
あなた
まあ、全員でお見舞いに行く勢いだったもんね
楡井秋彦
楡井秋彦
それにしても…
楡井秋彦
楡井秋彦
学校で調べた桜さんの家がこんなに近くだなんて
(なまえ)
あなた
街の外から来たって言ってたから、離れてるところに通ってるかと思ったよね
楡井秋彦
楡井秋彦
そうですね
入学とご家族の転勤が重なったとかでしょうか…
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
まあ、行ったりわかるでしょ
楡井秋彦
楡井秋彦
あっ
ここです、ここです
(なまえ)
あなた
えっ…マジ?


楡井君が教えてくれた桜君の家は、入居者募集の看板が錆びて、剥がれそうになっていたり、草が伸びっぱなしになっているなど明らかに管理が行き届いていないようなボロアパートだった


蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
わ〜お化け屋敷〜
楡井秋彦
楡井秋彦
ちょ、蘇枋さん!!



私たちは桜君が住んでるという201号室に向かった
楡井君がインターホンを押したけど、壊れているようだった



蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
鍵空いてる
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
桜君こんにちはー




蘇枋君がドアを開け、声をかけたが返事はなかった



蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
お邪魔します
(なまえ)
あなた
えっ!?勝手に入るのはまずいんじゃ…
楡井秋彦
楡井秋彦
そ、そうですよ
蘇枋さん
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
楡井君、あなたちゃん
この状況からして桜君は今一人…
それなのに風邪で身動きが取れない
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
もしものことがあったらどうするんだい?(キリッ
楡井秋彦
楡井秋彦
も…もしも…
楡井秋彦
楡井秋彦
こ、ここ孤独死!!😱
(なまえ)
あなた
いや、それは無いでしょ
流石に…
桜遙
桜遙
うるせー!!
何他人の家勝手に入って騒いでんだ!!
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
(なまえ)
あなた
楡井秋彦
楡井秋彦
ぴいいいやぁ!
で、でででた…
(なまえ)
あなた
楡井君、桜君生きてるから
桜遙
桜遙
は…?
お前らっ



ドン!


(なまえ)
あなた
桜君!
桜遙
桜遙
なんで…お前らが…
(なまえ)
あなた
お見舞いに来たんだよ
だいぶしんどそう…




桜君は驚いたような表情を浮かべていた
蘇枋君は、辛そうな桜君を見て布団で休むよう促した

家の中に入ると、まるで人が住んでいるとは思えないほど何もなかった
家具も装飾もなく、そこにあったのはたったひとつ、薄い布団だけだった



(なまえ)
あなた
桜君…もしかして本当に一人暮らしなの?
桜遙
桜遙
だったらなんだよ
(なまえ)
あなた
…風邪薬とかある?
買ってこようか?
桜遙
桜遙
い゛い
(なまえ)
あなた
じゃあ、何か食べたいものとかは?
桜遙
桜遙
食いたくない
(なまえ)
あなた
う〜ん…
いつもあんなに食欲のある桜君が何も食べたくない…か
(なまえ)
あなた
(それにしても…)




こんなところで一人暮らししてるなんて……









桜君ももしかして……





蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
楡井君
それ桜君に
楡井秋彦
楡井秋彦
あっそうでした
楡井秋彦
楡井秋彦
これどうぞ



楡井君が買ってきた物を桜君に渡した



楡井秋彦
楡井秋彦
みんなからのお見舞いの品です
(なまえ)
あなた
みんなすごく心配してたよ
お大事にだって
(なまえ)
あなた
詳しいことは分からないけど、一人暮らしなら尚更もっと頼ってね
桜遙
桜遙
別に…
桜遙
桜遙
こんなのいつも1人で…何とかしてきた
(なまえ)
あなた
……


桜君の言葉を聞いた瞬間、胸が痛んだ
「1人で何とかしてきた」という彼の言葉には、どこか寂しさが滲んでいる気がした
強がっているように見えるけど、本当は無理をしているんじゃないか……
そう思うと、少しでも頼ってほしいと感じずにはいられなかった



(なまえ)
あなた
桜k…
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
楡井君、あなたちゃん
お見舞いも渡せたし、あまり長居もよくない
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
帰ろうか
楡井秋彦
楡井秋彦
え、あ…
(なまえ)
あなた
でも…
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
今日は帰ろう
(なまえ)
あなた
……うん…そうだね
楡井秋彦
楡井秋彦
…は、はい…

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