第9話

第8話
294
2024/08/14 06:55 更新
【告白】






夜桜 カナン
夜桜 カナン
ふぅ…今日はここまでにしようか。みんなお疲れ様
モブ
はい!ありがとうございました!
モブ
ありがとうございました!
今日も今日とて柱稽古。



稽古を初めてまだ5日ほどだが、皆動きが初日より良くなっていて嬉しく思う。
これからの暇な時間は何をしようか。夜の見回りが終わったら宇髄の家に行ってもいいな。

それとも甘露寺におすすめされた甘味処にでも行こうか。でも僕は甘いものは得意ではない。

ならいっそ他の柱の稽古に参加しよう。他の子たちの稽古の様子も見たい。



誰のところに行こうか。肝心なのはそこだ。

申し訳ないが甘露寺の所は勘弁したい。あんな格好したくないし、僕の体はそこまで柔らかくない。
悲鳴嶼さんも申し訳ないが遠慮したい。今は滝行の気分ではない。


ならどうしようか。





実弥のところに行こう。今回の柱稽古に1番と言ってもいいほど張り切っていたのは実弥だ。
実弥は優しいから、他の隊士達に死んでほしくないのだろう。本当に不器用な優しさだ。



そう歩き出そうとした時。
モブ
かっ風柱様!?
夜桜 カナン
夜桜 カナン
あれ、実弥。どうしてここに
不死川実弥
あァ?手合わせしにきたんだよォ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
そうなんだね、僕もちょうど実弥に会いに行こうとしてたんだ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
まっていろ、今木刀を
不死川実弥
真剣でやろうぜ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
え、真剣でか…?怪我をしたらどうする
不死川実弥
怪我なんかしねェ。逆に、怪我させてみせろ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
随分強気だな…?なら本気で行かせてもらう
モブ
柱同士の真剣勝負だと…!?
モブ
おいさがれっ!俺らが怪我するぞ!
不死川実弥
チッ。黙ってろ!
夜桜 カナン
夜桜 カナン
刀を構えろ。不死川実弥
夜桜 カナン
夜桜 カナン
お前も本気を出せ
不死川実弥
わかってらァ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
こい
真剣を持った実弥が詰め寄る。
不死川実弥
風の呼吸!
突風。羽織が少し破れる。


実弥は刀を振り下ろし僕の首を狙う。それを刀で防ぎ後ろへ跳ぶ。逃げの体制に入る。最初は実弥の番だという優しさでもあり、煽りでもある。
実弥の本気を出させるために。
実弥の殺意が僕の脳に走る。

そこまで広くない僕の屋敷の庭は実弥の風でボロボロになってゆく。


乱れうちの技。でも太刀筋は正確で。




実弥の呼吸の隙に合わせ距離を詰める。刃先で腹を斬る。少し抉れた感覚がする。
不死川実弥
ッ風の呼吸!
参ノ型、 晴嵐風樹せいらんふうじゅ

実弥の腹から血が吹き出す。風に乗り僕の羽織へかかる。

一旦下がり実弥がこちらに来るのを待つ。


が、こない。今度は実弥が待つ番のようだ。



お言葉に甘えて。




土を蹴り実弥の首ではなく頭を狙う。刀を突くように前へ。実弥が右に避けた隙に刀を右へ。今度は首を狙う。僅か一瞬の内に実弥の首へ。





動きが止まる。





勝負あり。
不死川実弥
…チッ。クソ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
…ふぅ…大丈夫か!?すまない、斬ってしまった
不死川実弥
なんともねェよ。それよりもう一戦だァ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
こら!
不死川実弥
ッ…はァ?
夜桜 カナン
夜桜 カナン
こい!処置をするから
僕はぽかんとする実弥の手首を掴み引っ張って屋敷へ歩く。
その間も血は止まらない。僕は破れかけた羽織を引きちぎり実弥の腹に巻く。
不死川実弥
おまッ馬鹿かァ!?
馬鹿はお前だと言いたくなるがぐっと堪える。縁側へ座らせ奥から救急箱を持ってくる。


血が止まらない傷口を塞ぎ圧迫。数分そうして血が止まったら塗り薬。そして色々して包帯を巻く。



羽織だった布切れを見る。


別にこの羽織になんの愛着もない。

真っ白だった羽織が実弥の血で汚れるのがなんとも言えない感情を起こす。この感情はなんだろう。


まあいい。これは後で捨てて、新しい羽織を作ろう。


処置をする間実弥は無言だった。ただ俯いていて、まるで子供のようだった。



屋敷はすっかり無人になった。いるのは俯いている実弥と僕だけ。
庭に咲いていた藤の花も所々千切れ土の上に落ちていた。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
暫くは安静にしよう。いいね
不死川実弥
…あァ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
よし。えらいぞ
よしよし、と頭を撫でる。実弥は抵抗もせずずっと俯いている。
髪の間から見えた実弥は
夜桜 カナン
夜桜 カナン
どうして、








夜桜 カナン
夜桜 カナン
泣きそうなんだ…?
不死川実弥
あァ…?
本人でも気づかない内に、実弥は泣いていた。

僕は訳も分からずあんあわと慌てるだけ。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
痛かったか?そうだよな、ごめんな
不死川実弥
いや、ちげェ…
夜桜 カナン
夜桜 カナン
羽織か?別にこんなもの
不死川実弥
こんなものって言うんじゃねェ!
夜桜 カナン
夜桜 カナン
ッさねみ…?
実弥はぐしゃぐしゃに泣きながら血で汚れた羽織を抱いた。


そうか。
この子達にとっては羽織は僕同然なのかもしれない。昔から同じ羽織をずっと使ってきて、時折実弥や義勇に羽織を洗濯させたり、昼寝している実弥達に羽織をかけてやることもあった。任務で留守にする時、義勇が泣いて僕の代わりに羽織を家に置いていく事だってあった。

ただ"その程度"だと思っていた。



今まで破れたことはなかったし、汚れたことさえなかった。だからこそ、実弥は僕よりこの羽織を大切にしてきたのかもしれない。言わば思い出の塊なのかもしれない。僕の代わりだったのかもしれない。


そんな大切なものを、僕は"こんなもの"呼ばわりした。それは実弥にとってすごく辛いことなのかもしれない。

僕には推測しかできない。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
…ごめんね実弥
実弥を抱き寄せる。まだ実弥は泣いている。僕の羽織を大切そうに持って。
背中を撫でてやる。ああ、今かもな。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
実弥。秘密の話をしてもいいか?
不死川実弥
…あ"ァ、なんだ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
…僕が、人ではないと言ったらどうする?
不死川実弥
そりゃ鬼ってことか?
夜桜 カナン
夜桜 カナン
ちがう。鬼では無い…義勇と同じことを言ったな
夜桜 カナン
夜桜 カナン
義勇にはまだ言っていないんだ。この話は秘密にしていてほしい
不死川実弥
勿体ぶってなんなんだァ…?
夜桜 カナン
夜桜 カナン
僕は神様だ
不死川実弥
…は、ァ?頭おかしくなったのか?
夜桜 カナン
夜桜 カナン
違うよ。証拠を見せる
そう言って僕は左手を出す。

力を込めると、左手は青色に輝く。
僕の左手は創造、そして、右手は破壊を司る。



青色の光が収まった時、左手には新しい真っ白の羽織があった。
不死川実弥
は…?はァ!?おい、どういうことだァ!?
夜桜 カナン
夜桜 カナン
だから言っただろう、神様だと
冨岡義勇
神様とはなんだ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
ッえ?
声のした方へ振り返ると、おはぎを手に持った義勇がいた。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
…という訳で、僕は神様なんです
僕は義勇と実弥に全て話した。


十数年前に下界におりてきたこと。
力は弱いが神の力を使えること。
人ではないため呼吸が使えないこと。
稀に未来が見えること。
不老だということ。
不死川実弥
…まァ、信じるしかねェのか…
冨岡義勇
そうだな
夜桜 カナン
夜桜 カナン
ありがとう。みんなには内緒にしてくれると嬉しい
冨岡義勇
昔から老いないから不思議だったんだ。神様だからだったんだな
夜桜 カナン
夜桜 カナン
そうだね。まぁ不死ではないから、死ぬ時は死ぬんだけどね
不死川実弥
不便なこったァ
冨岡義勇
…不死川はなぜ血まみれの羽織を持っているんだ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
ああそれは…
冨岡義勇
まさかカナンに怪我をさせたのか?そうだとしたら大罪だ
不死川実弥
ちげェよ!
夜桜 カナン
夜桜 カナン
喧嘩はやめなさい。それは僕の血ではないよ
冨岡義勇
そうだったのか。すまない
不死川実弥
チッ…
否定されなくて良かった。2人とも、僕を肯定してくれてよかった。



その時、少しだけ未来が見えた。



笑うふたりの後ろ姿。僕はそれを遠くから見ている。
桜が風に乗って舞う。ひらひらと落ちる花びらの中の2人はとても美しい。


これは果たして幸せな未来なのか。それは分からない。



でも、もしこれが不幸な未来だとしても。


変えてみせる。僕が2人を守るために。
冨岡義勇
おはぎを持ってきたんだ。不死川
不死川実弥
いらねェよ!
夜桜 カナン
夜桜 カナン
ふははっ


愛するふたりのために。
ここから
カナン×実弥
カナン×義勇 要素あります。






次の日
夜桜 カナン
夜桜 カナン
そこ、構えが違う
モブ
はっはい!すみません!
夜桜 カナン
夜桜 カナン
だが筋はいい。頑張れ
モブ
はい!
今日も稽古だ。今日から入ってきた子も数人いて、大したものだなと感心する。僕が一般の隊士だったら、他の柱の稽古を突破する自信が無い。

僕の稽古は比較的優しいから、他の柱の所より人が多い。だから全員は見きれなくても、意欲のある子たちは気にかけている。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
一旦休憩にしよう。再開する時にまた声をかける
モブ
はい!ありがとうございます!
モブ
ありがとうございます!
休憩の号令をかけて僕は水を飲みに一旦屋敷へ戻る。

稽古はいつも僕の屋敷の庭でやっているので、一度に全員ではなく半分半分に人数を分けて日替わりで稽古を行っている。庭でやっていない子達は他の場所で自主練だ。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
ふぅ…
水をぐいっと飲み干し口元を拭う。
明日は炭治郎が来るんだっけか。あと、あの金髪。
楽しみだ。あの子たちは他の隊士より伸びしろが期待されている。なんなら僕より上弦と対峙している。他の子達よりもキツく稽古しよう。
モブ
なぁ、知ってるか?昨日庭で風柱と無柱様が手合わせしてたんだよ
モブ
なんだよそれ、めっちゃ見たかったな
誰かのコソコソ話が聞こえてきて、僕は息を潜める。こういう話は興味がある。
モブ
それでさ、風柱、無柱様に腹切られてたんだよ
モブ
本当か?無柱様めっちゃ強いな
モブ
いやここからが本題なんだよ。風柱怪我してさ、その怪我放置しようとするから、無柱様「こらっ」って言って叱ったんだぜ、あの風柱をだよ
モブ
母親みたいだなその叱り方
モブ
だろ?俺、無柱様が女だったら惚れてたわ
モブ
お前母親みたいな女が好みなの?まあその気持ちはわからなく無いけどな
僕が女だったら惚れてただと?なんと失礼なことを言う。後で稽古キツくしてやろう。
モブ
てか聞いたか?風柱、無柱様のこと好きらしいぜ
モブ
聞いた。引くよな
モブ
無柱様綺麗だけど男だと無理だわ
決めた。コイツらまとめて伊黒なところに送ってやろう。
それに僕のことを実弥が好きなのは当たり前じゃないか?仮だが親として何年も一緒にいたんだから愛情が湧くのも当たり前だろう。それが家族愛であれ恋愛感情であれ。普通のことでは無いのか。

それに僕は男色だ。男に好かれる方が僕は嬉しい。
相手が実弥ならもっと嬉しい。




気がついたら、僕は隊士たちの前に立っていた。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
無駄話をする余裕があるなら、明日から君たちは伊黒のところに行ってもらう
モブ
え、待ってください無柱様!
モブ
そんな…終わった…
夜桜 カナン
夜桜 カナン
因果応報ってやつだな
明日にでも実弥に聞きに行こう。僕のこと好きなのか。好きじゃなくても痛くない。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
さあ、稽古を再開するぞ
次の日
竈門炭治郎
カナンさん!お久しぶりです!
夜桜 カナン
夜桜 カナン
やぁ炭治郎。あと、善逸?くんだっけ
我妻善逸
は、はいぃ!炭治郎、この人本当に怖くないんだよね!?
竈門炭治郎
カナンさんはすごく優しい人だから大丈夫だ!
夜桜 カナン
夜桜 カナン
難しいことはしないから大丈夫だよ
炭治郎たちは稽古が始まる何時間も前に来た。
一旦敬語が始まるまでお茶を飲むことしに、話を聞きながらゆったりとした時間を過ごす。



稽古が始まると、
他の隊士達がやっている稽古を見せ、同じことをするように命じる。基本的に見よう見まねで練習し、分からなかったら聞きに来ると言う方法なのだが、僕はその日稽古が終わるまでずっと炭治郎達の横にいることになった。炭治郎はすぐ聞きに来るからだ。
竈門炭治郎
カナンさん!これはどういう動きなんですか!
夜桜 カナン
夜桜 カナン
これは脚をこう下げて構えるんだ
我妻善逸
も、もう限界…
竈門炭治郎
大丈夫だよ善逸、まだできる!
夜桜 カナン
夜桜 カナン
無理しなくていいからね
そんなこんなで時間が経つ。

実弥の屋敷に行く頃にはすっかり夕暮れになっていた。

夜桜 カナン
夜桜 カナン
実弥、いるか?
不死川実弥
あァ?なんだァ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
聞きたいことがあってね。上がってもいいか?
不死川実弥
いいけどよォ…夜の手合わせまでには間に合うようにしろよ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
うん、わかってるよ
玄関に履物を揃えて置く。実弥の屋敷はいつも人の気配がしない。

黙って実弥の後を着いていく。
広い部屋に通され僕はなんとなく正座をする。

それにつられてかは分からないが、実弥も正座をする。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
昨日、稽古してる時に聞いたんだけどさ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
実弥って、僕のことが好きなのかい?
不死川実弥
えッ
不死川実弥
はァ!?なんて質問してんだ阿呆!
実弥は立ち上がり僕に指を指す。顔だけでなく耳まで真っ赤だし、汗もすごい。


実弥は
夜桜 カナン
夜桜 カナン
かわいいなあ
不死川実弥
は?
夜桜 カナン
夜桜 カナン
そんなに僕のこと好きなのか。ありがとう
夜桜 カナン
夜桜 カナン
僕も好きだよ
不死川実弥
勘違いしてんのかァ?俺は"そういう意味"でだぞ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
わかってるよ、そんなこと。分かっているから聞きに来たんだ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
義勇に自慢しに行こうかなあ
不死川実弥
やめろやァ!
不死川実弥
チッ。最悪だわァ…
夜桜 カナン
夜桜 カナン
両想いだね。でも義勇が可哀想な気がするな
不死川実弥
…アイツも、お前のこと好きだ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
…へえ。よく知っているね?
不死川実弥
アイツの方が先に好きだったらしいがなァ
実弥はははっと笑った。もう顔は真っ赤じゃないし、照れたりもしていない。

これは所謂"はぁれむ"というやつか。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
まだ時間はあるし、これから義勇の所にでも行こうか
不死川実弥
行ってなにすんだァ?そこまで考えとけ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
たしかに、実弥の言う通りだ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
でもこのままじゃ義勇が可哀想だと思ってね。まあ、明日行けばいいか
夜桜 カナン
夜桜 カナン
おいで実弥
ばっと手を広げる。実弥はおずおずとこちらに寄る。


ぎゅ。


頭を撫でてやると、実弥は安心したのかふっと力が抜ける。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
嬉しいか?
不死川実弥
…見たらわかんだろォ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
ふははっ
そのまま十分はそうしていた。
不死川実弥
…羽織
夜桜 カナン
夜桜 カナン
ああ。新しいのにしたんだ。前の破れた羽織も一応とってあるよ。いるか?
不死川実弥
…い、らねェ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
そうか
そろそろ手合わせの時間がやってくる。僕は実弥を離す。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
一緒に行くか
不死川実弥
…あァ
伊黒小芭内
遅い
夜桜 カナン
夜桜 カナン
すまない。実弥に話があったんだ
伊黒小芭内
ほう…なんで不死川は照れているんだ
不死川実弥
照れてねェよ!
時透無一郎
こんばんは。今日はこの人も連れてきたよ
冨岡義勇
邪魔をする
伊黒小芭内
冨岡…
夜桜 カナン
夜桜 カナン
義勇も来たんだね。嬉しいな
時透無一郎
まずは僕対不死川さんと伊黒さんがいいな。それでもいい?
不死川実弥
いいぜェ
時透無一郎
ならやろっか
伊黒小芭内
早く位置に立て。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
じゃあ…初め
僕の合図によって無一郎くんが動き出す。


土埃によってあまり見えないが、伊黒と実弥の2人でも互角に戦える無一郎くんは本当に凄いとしか言いようがない。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
義勇
冨岡義勇
なんだ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
僕のこと好きか?
冨岡義勇
…どういう意味だ
夜桜 カナン
夜桜 カナン
恋愛感情として。僕のこと好きか?
冨岡義勇
…ああ
冨岡義勇
好きだ
義勇はこういう時男前な時がある。普段無口なくせにこうも男前だと逆に心配になる。
夜桜 カナン
夜桜 カナン
そうか。ありがとう
沈黙。二人して三人の戦いを無言で見つめる。気まずいのではなく、無言な方が安心するからだ。


この関係はなんて名前なのだろう。
2人に好かれて、僕もふたりが好きで。

宇髄の所は嫁が三人いたな。あれは夫婦という名前なのだろうか。

じゃあ僕らは?男同士だし、恋仲だと言っていいのかさえわからない。



名前なんかいらないのかもな。

僕の大切な人達。それでいい。



土埃が収まり三人の姿が見える。
今回は伊黒達の勝利らしい。
時透無一郎
やっぱり強いね。さ、次は誰が戦う?
夜桜 カナン
夜桜 カナン
僕と義勇にしよう。義勇、木刀を
冨岡義勇
ああ
位置に立ち木刀を構える。


怪我はさせない。完璧な勝利を。
伊黒小芭内
初め
第8話




終わり
変な感じになってしまい申し訳ありません。
過去一長くなってしまいました。

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