あなた「あっつ…」
猛暑日に会議として会社から呼ばれ、会社の最寄駅で降りた今日。
ブラック企業に就職し、サービス残業真っ只中。
有給を取ったのにも関わらず会社から呼び出されるとかブラック企業を具現化したのかよと愚痴が漏れる。
会社の言う通りに出勤している自分も中々に黒く染まってしまったなと思う。
あなた「いくら会議で呼び出したとしても…今日にする必要本当にあった?」
あなた「はぁ…ここまで来たんだからちゃっちゃと仕事するか…」
入り口のゲートに社員証をかざし、オフィスへと進んでいく。
桜「あっ、先輩〜!有給取ってたのに良いんですか?」
あなた「なんか会議あるからとか言って呼び出された…さすがブラック。笑」
今年から入ってきた桜ちゃんと苦笑いをしながら席に着く。
桜「あっ、そう言えば聞きましたかっ?新しく移動してくるイケメンさんっ!!」
あなた「え、聞かされてないけど…」
桜「どうやら身長は高めで、イケメンで…あとあざといらしいですよっ!」
あなた「くぅ…好みどストライク…」
桜「情報システム部からくるらしいですよ?明らかに広報部よりもお金入るだろうに…」
どうやらその人は情報システム部からうち(広報部)に移動してくるそう。
情報システム部で働いてる人はなんとなくなら把握してるけど…正直あまり関わりがないため名前とかまではわかんない人ばかり。
誰が来ようが「あっ、〇〇さんか〜!」とはならない。
そして、イケメンが好きと言ってはいるが正直なところ全くもって興味がない。
特に趣味もなくのほほんと生きてきてしまったが故に、桜ちゃんに自己紹介をする時に好きなものがなさすぎてイケメンと答えてしまったのだ。
桜ちゃんが自己紹介の時にイケメンが好きと言っていたから…と思い自分もイケメンが好き、と言い関わりやすくさせようとしたが、こんなことをしていなくても桜ちゃんなら普通に話せていたのだろうと思う。
そう、完全に無駄だったのだ。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。