第68話

1年い組
377
2026/08/09 15:39 更新
〜昨日の振り返り〜
4年生と生物委員会と打ち解けることが成功したあなたの下の名前
学園長先生のめいわ…ヴゥン。素晴らしい思いつきの元、
1年い組の授業にお邪魔することになった。





あなた
って言うことで、今日一日皆さんの授業に参加します。あなたの名字あなたの下の名前です。
あなた
よろしくお願いします。


教室の前に立ち、簡易的な挨拶を済ませるのだが…




1年い組
ガタガタ…(一平を除く)


あなた
(そんなに震えることはないだろう…)


いつもより柔らかい雰囲気で自己紹介したのだが、もっと笑顔にするべきだったか…?

そんなことを思いながら、1番後ろの席に座る。









すると、前の席からヒソヒソと話し声が聞こえてきた。








黒門伝七
お、おい!なんで一平は平気そうなんだよ!
上ノ島一平
えぇ、だってあなたの名字先生はいい人だし…
任暁左吉
あなたの名字先生?!どうしちゃったんだ一平!相手は天女だぞ?!
今福彦四郎
で、でもさ今回の天女はいい人なんでしょ?
黒門伝七
ば、馬鹿言え!天女にいい人なんてあるか!


前の席でコソコソと話すい組の生徒。

なんだか居心地の悪さを感じていると…








ぱんっ(手を叩く音)



安藤夏之丞
はい、静かに。授業をはじめますよ。


安藤先生?が前に出て手を鳴らすと、

それに気がついたい組の席とは話すのをやめて姿勢を正した。



背筋を伸ばし、全員が一点を見つめる姿を見て私は感心を覚える。



あなた
(前々から思っていたが、忍術学園の生徒は行儀がいい)

正しい敬語を使えたり、人に敬意を払えたりと、しっかりしている子が多いイメージだ。


あなた
(そういえば、忍術学園には行儀習いに来ている者もいるのか。)

前にそんなことを伊作から聞いたような気もする。


すごいな忍術学園は。
…いや、案外寺子屋はそういうものを教える所なのかもしれない。

行ったことないから私は分からないが。




そんなことに気を取られていると、安藤先生?が口を開く。

安藤夏之丞
え〜、今日は忍者の三病についてです

あなた
(忍者の三病…)

黒板に書かれた文字を心の中で繰り返す。

三病という程だから、忍者がかかりやすい病気…とか?






安藤夏之丞
まぁ、おそらくアホのは組などは「忍者の三病」と聞いて
安藤夏之丞
忍者がかかりやすい病気だと言うんでしょうね

そういうと、安藤先生はバカにするように笑った。


あなた
…(は組と同じ脳だったとは…)

なんとなくショックを受けつつも、授業に集中する。


安藤夏之丞
それじゃあ、忍者の三病とはなんでしたっけ?伝七くん

安藤先生が伝七?を口頭で指名する。


伝七?…誰だ?


先生の目線の先を辿ると、赤髪の忍たまがいた。

こいつ、さっき私を怖がっていたひとりの…



そいつは、ビクリと肩を跳ね上がらせ怯えたように答えた。


黒門伝七
え、ええと、忍者が陥っては行けない心の病です…

語尾を弱々しくして答える伝七からは、緊張、恐怖などの匂いがしてきた。


…ああ、私を気にしているのだろうな。


少しばかり胸に申し訳なさが残る。



安藤夏之丞
正解です。さすが伝七。

安藤夏之丞
それでは、忍者の三病を
安藤夏之丞
左吉、彦四郎、一平。答えなさい。

任暁左吉
は、はい!
1つ目は恐怖を抱く!

今福彦四郎
2つ目、敵を軽んず!

上ノ島一平
3つ目!思案を過ごす!

安藤夏之丞
お見事!全員大正解です!
安藤夏之丞
皆さんけっこう。まさに、鶏ですね。


あなた
?????

あなた
(鶏……?)
あなた
(鶏…、コケッコーってことか?)


満足気な顔をしている安藤先生を、冷ややかな目で見つめる。


周りを見ると、い組の生徒もよく分かっていないようだ。




……誰か反応くらいしてやれよ……。




重い沈黙に耐えれなくなったのか、安藤先生はダジャレの解説を始める。


だが、私の耳には届かない。







あなた
(ダジャレはどうでもいいが、さっきの三病……)
あなた
(鬼殺隊にも同じことが言えるかもしれない)


眉をひそめ、一人で考え込む。


特に、2つ目。「敵をかろんず」
この言葉が、胸に残った。



あなた
(今思い返してみると私は……)


室町にくる直前の任務でも、5年生と戦った時も、下弦の伍と戦った時もそうだ。


私はずっと敵を軽く見ていた。


あなた
(私の戦いにおいて足りなかったのは、この三病だ。)


こんな所で気付かされるとは…
案外授業に参加しみて良かったのかもしれない。


私は大きな収穫をこの授業で得た。

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