私は今、研磨と電車に乗っている。
結構混んでいて、人に押しつぶされそうだ。
目の前に研磨がいて、研磨と正面からハグしている様になっている。
「苦しい」とか思っていると、誰かに触られたような気がした。
後ろをチラリとみると、50代くらいの太ったおじさんがいた。
気持ち悪くて思わず研磨の名前を呼ぶと、研磨は移動して、私とおじさんの間に立ってくれた。
研磨が呟くと、おじさんは気まずくなったのか人を押しのけるようにして少し離れていった。
まあ、なんにしろ気持ち悪いのがいなくなってよかった。
だけど背が小さい私は、苦しすぎて死にそうだ。
いや、本当に酸欠で死にそう。
しばらくすると、研磨が私をだっこ?みたいにしてくれて、私は研磨と同じくらいの目線になった。
10分ほどして、目的地に着いた。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。